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2007年01月29日

見直されたブルイックラディ

昨夜、Stand Barで行なわれたコニサーズクラブのテーマはアイラの「ブルイックラディ」で、例によってブラインドテイスティングで行なわれました。写真(横向きですが)のボトルは、ブルイックラディ”3D” セカンド・エディション(モニャヴォール)で、面白いことに、このピーティーなオフィシャルボトルが、参加者を惑わせた結果になりました。

私は「普段ピートを使っていない蒸留所がピートを炊き込んでみましたっていう感じだね」みたいな感想を口にしたのですが、すべて自分の持込ボトルにも関わらず、ヒントをもらうまで分からずじまい(^_^;)英語に堪能な参加者がラベルを読んで、”3D”とは、3段階のピートレベルと3つの年代、それと3種類の樽という意味だと、訳していました。

好評だったのは2000年にボトリングされた、SMWS23.34(1970・29年)と、ロウカスクの1970・31年、2本の長熟モルト。皆さんはブルイックラディに好印象はもっていなかったようで、全体の感想としては「意外にやるじゃないか」といったところでした。  

Posted by ophiuchi at 15:19Comments(2)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2007年01月20日

What's Connoisseurs Club ? 5

コニサーズクラブにとって大きな転機となったのが、2003年2月、山崎白秋さんのデビュー(?)です。彼がこのペンネームで毎月テイスティングノートを書くようになったことで、ほったらかしだった私のホームページも頻繁に更新するようになり、記録もしっかり残るようになったのです。

彼は5種類のモルトが出揃うまでノージングするだけで、決して口にはしません。飲んでしまうと香りが分からなくなるので、というのがその理由。昨年の8月分からはこちらにもアップしていて、これを楽しみにしているというコメントもいただいています。

毎月、素晴らしいテイスティングノートを書いていただける山崎白秋さんには本当に頭が下がります。データベース化を目指した私のサイトは更新が滞っていますが、何とかがんばって追いつきたいと思っています。  

Posted by ophiuchi at 18:51Comments(2)TrackBack(0)History

2007年01月13日

スプリングバンク(06/12/24)




山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

   2006.12.24  スタンドバーにて

 今月のお題は、「スプリングバンク」である。

スプリングバンク。「モルトの香水」「塩味が強い」などなど、個性的な言葉で表現されてきたモルトであり、モルト呑みの間では言わずとしれたビッグネームである。

かつては、「モルトの香水、甘く深い香り」の印象が確かに感じられた。それは上質なシェリー樽を好んで使っていたこと起因するものであろう。

一転して最近のオフィシャルボトルでは、「麦芽風味」「ドライな甘味」そんな印象が強い、意識してシェリー樽を使わないようにしているようである。

今回も、NO.4のモルトにそれが感じられたのである。

今回の5本もバラエティーにとんでおり、明らかなシェリー樽熟成のもの、良質のオーク樽のものとクリスマスに出されるのにふさわしい、すばらしいモルトたちであった。

 さて、今回の5本を紹介しよう。


***[NO.1]スコッチモルトセールス スプリングバンク  1974-2002 48% ***

(香り)ややこげたトップノート。しだいにエステリーとなり、軽いシェリー香を感じることが出来る。

しだいにタクアンの香りが強く出てくる。醤油のような風味もある。

(味)甘味が強い。口に含んでいると、えもいわれぬ旨みを強く感じる。


***[NO.2]キングスバリー ケルティック スプリングバンク 50.6% ***

(香り)ややこげた印象、灰臭くもある。軽い酸味と甘い香り。しだいにエレガントな香りとなってくる。

 さらに時間が経てばキャラメルの香りに支配される。

(味)シェリー樽の「こげた」個性が強い。湿気て暗い印象。


***[NO.3]キングスバリー ジョンマックドゥガル スプリングバンク 1991  59.7% ***

(香り)エステリーで極めて上品。軽いシェリー香。かすかに生臭いところはシェリー樽由来であろうか。

しだいに爽やかな酸味が出てくるが、さらに深みが加わってすばらしい香りとなる。キャラメル香とバニラ香も感じられるのでバーボン樽熟成かもしれない。

(味) きわめて深い含み香。熟成由来のにがみが心地よい、酸味がバランスを取っている。


***[NO.4]SMWS 27.49 スプリングバンク  1989-2002 12年  54.7% ***

(香り)  香ばしい香りとキャラメルの個性。オイリーでもある。最初かすかにモルティーであったが、しだいに強くなってくる。

 甘味が強い、やや酸味が香る。奥にはヌカの香りもある。

(味)   酸味が心地よい、かすかな発泡を感じる。ドライであるが甘い。味ではモルティーな印象はない。


***[NO.5]ダン ヴィーガン  スプリングバンク 1974-2003 28年  54.0% ***

(香り)きわめてエステリー、かつスイート。非常に明るい香りである。酸味が心地よくフレッシュ。やや発泡を感じる。

しだいにキャラメル香や、深い木の香りに包まれる。新鮮さと熟成が同居したすばらしい香り。

(味) ウッディーな含み香がすばらしい。エステリーがあとを追う。酸味のなかに熟成由来の苦みが心地よい。  

Posted by ophiuchi at 15:42Comments(2)TrackBack(1)Tasting Note