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2007年10月10日

アルコール度数が高いと美味いか?(07/9/23)

度数が高いモルト(070923)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2007.09.23 スタンドバーにて

 今月のお題は、「アルコール度数が高いと美味いか?」である。

 モルト会では多くの場合、アルコール度数の低い順からサーブされる、そんななかで「この5本であなたの一番好きなモルトは」と問われると3~5番目になることが多い。

 アルコール度数が高ければ一般的に評価が高いのか? そんな疑問が湧き上がって当然である。そんな疑問を明らかにすべく今回の企画は進められた。

 前回の「ラフロイグ」において、アルコール度数の低いオフィシャル30年が散々な結果だったこともその伏線となっている。

 結果からいえば、その仮説はほぼ証明されたといってよい。そこそこの長熟モルトが揃ってはいるが、かなりの高評価を得られたのである。

 当然の結果として、いつもより酔いが強かったことを付け加えておく。

 さて、今回の5本を紹介しよう。

*** [No.1] シグナトリー アルタナベーン 1977-2005 27年 60.7% ***

(香り) 香りの立ちが遅い。その後フルーティーで華やかな香りとなってくる。ほのかな酸味が心地よい。
 時間とともに爽やかさは増していき、レモン菓子の如くである。奥にはキャラメル香も感じられる。

(味)  ウッディーな味わい、香りとはうって変わって非常に濃い。酸味もほどよくバランスしている。樹液の含み香もあり複雑な印象。
 熟成感は十分であるが、若さを感じる時もあるので評価が難しいモルトである。


*** [No.2] ゴードン&マクファイル ストラスアイラ 1972-1997 25年 62.6% ***

(香り) トップノートはフルーティー。やや「いがいが」するのはピート香か?しだいにキャラメルのような甘い香りが開いてくる。
 エステリーな熟成香がすばらしい。シェリー香やブドウの香りが交互に現れ複雑。

(味)  アルコール感が強い。ブドウの味。香ばしい印象はシェリー樽由来のものか。フィニッシュは長い。


*** [No.3] ウイスクイー インプレッシブカスク リンリスゴー 1982-2006 24年 62.7% ***

(香り) トップノートはブドウの香り、次に現れるのはウッディーな熟成感である。ミディアムボディ。
 しだいに甘い香りが漂うようになる。麦芽由来の旨みがかんじられ、わずかな若さもみられる。

(味)  フルーティーではあるが辛い。ぴりぴりとしてドライ。軽いピートを伴う。


*** [No.4]チーフテインズ ダラスデュー 1980-2004 24年 63.0% ***

(香り) やや湿気っぽい香りではあるが、深みがすばらしく、バランスする酸味が心地よい。しだいに甘味と熟成香が開き、すばらしい香りとなる。甘い香りはシェリー樽由来のものか。

(味)  甘味と、ぶどうの味が濃くビッグボディ。ぴりぴりとしてドライにも感じるが、渋み、旨みが素晴らしい。


*** [No.5]スペイバーン オフィシャルボトル 25年 63.7% ***

(香り) トップノートはフルーティー、すぐさま深みや、樽由来の素晴らしくウッディな香りに包まれる。熟成感は十分で幸せな気分にさせてくれるモルトである。

(味)  シェリー樽の個性、甘味がすばらしい。次に現れるのは旨み成分とバニラである、重くならないのは適度な酸味のせいである。
 ぶどう系の味わいで、熟成感がすばらしい。

  

Posted by ophiuchi at 10:38Comments(2)TrackBack(1)Tasting Note

2007年10月02日

SMWS オータム・ボトリング試飲会(07/9/16)

SMWS 2007 AUTUMN BOTTLING Tasting in Nagoya

Bar Barns 2007/09/16



山崎白秋さんに書いていただいたソサエティ(SMWS)試飲会のテイスティングノートを紹介します。

*** ボウモア 3.128 10y 57.7% ***

(香り) トップノートはフルーティー。シャープなピート香、それほど強いピートでは無い。程よい酸味が香り、ジャーキーな香りとバランスしている。

(味)  ジャーキーでピーティー。ヨード臭さは少なく洗練されている。フルーティーで酸味が立つ。


*** ハイランドパーク 4.117 20y 51.1% ***

(香り) 上品なエステル香が心地よい。控えめでさわやかな熟成香が奥ゆかしい。甘い香りと清々しい酸味。

(味)  ウッディーかつエステリーでほどよい熟成感。ビッグボディーではないが長く飲んでいられる。


*** インチガワー 18.25 21y 50.6% ***

(香り) 軽いピートが感じられる。梨系のフルーツ香が心地よいが、しだいにキャラメルやヌカ臭さが香ってくる。ただし下品ではない

(味)  深い味わい、木の含み香が熟成を感じさせる。ややイオウ臭く、辛い。複雑な味わい。


*** リンクウッド 39.59 22y 53.9% ***

(香り) まず若さをかんじる。砂糖水の香り。繊細なフルーツ香。

(味)  爽やかでエステリー。酸味が心地よいが薄い味わい。


*** ロイヤルブラックラ 55.17 12y 57.4

(香り) 若く、麦芽風味が強い。雑味を感じさせる香り。

(味)  甘味、深み、旨みがすばらしい。若さは感じられるが味わい深い。


*** グレンアルビン 69.12 27y 57.8% ***

(香り) 暗さを感じさせる香り。エステリーではあるが香りが弱い。しだいにバニラ香が立ってくる。

(味)  アルコール感が強い。フルーティーでニュートラルな印象。


*** グレンスコシア 93.20 14y 61.0% ***

(香り) 砂糖水を思わせる香り。若草の香りで青々としている。やや若い印象

(味)  味は硬い。麦芽由来の甘さと砂糖水の味わい。ドライで単調である。


*** オスロスク 95.6 21y 54.6% ***

(香り) トップノートはキャラメル、深々とした香り。ややひねた香りを伴う。

(味)  ひねた含み香。まったりと深い味わい。やや湿気た香り。


*** グレンクレイグ 104.7 32y 49.4% ***

(香り) トップノートはすばらしくエステリー。澄み切った青空のような印象。

(味)  エステリーでウッディ。熟成感十分ではあるがやや軽い。度数のわりにアルコール感がある。


*** トーモア 105.11 22y 57.0% ***

(香り) シェリー香由来の香りがすばらしい。樽由来の渋みが熟成を感じさせる。酸味が心地よく甘さとバランスしている。やや香ばしいところもある。

(味)  酸味と甘味がバランスしている。味は濃く複雑である。梅の味わいもある。


*** ブレイズオブグレンリベット 113.13 12y 58.0% ***

(香り) 爽やかにエステリー。上品な熟成が感じられる。遅れてバニラの香り。

(味)  ややアルコール感が強く、辛い。フルーティーではあるがドライ。

  

Posted by ophiuchi at 17:11Comments(2)TrackBack(0)SMWS