2009年01月23日
コニサーズクラブ(08/12/21)テーマ「余市」
山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。モルトの会、テイスティングノート
2008.12.21 スタンドバーにて
「余市」、日本を代表するモルトのひとつである。
山崎のモルトに較べると無骨で個性的なものが多く、洗練といった観点では一歩譲ると感じていた。
ところが今回の5本をテイスティングしてみて印象が変わったのである。実に綺麗で繊細、かつふくよかで深みのあるモルトと感じた。実力としてはまったく山崎に引けをとらない。
蒸留所のハウススタイルとして、無骨、ピート、濃厚なイメージで商品化していると考えるが、今後、繊細さ、複雑さを備えたモルトも商品化されていくのであろう。
また今回のボトリングの中にはミズナラ樽熟成を感じさせるモルトもあり、今後のリリースに目を離せない。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1] SMWS(スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ)No.116.5 1986-2005 18年 50.5% ***
(香り) エレガントでエステリー。非常に上品で、香りの項目にマイナスの項目無し。しだいに軽いピート香がでてくる、さらにオレンジ香も。
奥にはクルミの香りも感じられる。さらに時間をおけば、甘いバニラ香が出現する。まったりとしてふくよかだ。
ライトからミディアムボディ。
(味) ウッディな熟成感が素晴らしい、酸味が心地よい。ピートも感じられるが角の取れたものである。
*** [No.2] ウイスキーマガジン エディターチョイス 余市 1985-2007 50.7% ***
(香り) 実に綺麗な香り、明るく鮮やか。爽やかな酸味。時間が経ると深みがでてくるが、軽い臭みも現れる。軽いピート香。さらにバタースカッチの香りも。
(味) まずピートである、鮮やかな酸味が心地よい、さらにフルーティー。ブローラの個性か。
*** [No.3] SMWS(スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ)No.116.12 1986-2008 21年 54.2% ***
(香り) ややヌカを感じるが、すぐさまスィートに変化する。酸味が心地よく、濃いフルーツがどんどん現れる。非常に深みのある香りだ。
(味) ピートが強い。酸味が心地よく、たいへん深みがある。ほどよく熟成しており、おだやかな味わい。うまみも感じられる。
*** [No.4] 余市 1987 オフィシャルボトル 20年 55% ***
(香り) 非常に綺麗でエレガント。しかも熟成由来のウッディさが素晴らしい。有機溶剤系のエステル香も爽やかで鮮やか。フルーツ香も申し分ない。
(味) まずウッディな含み香が広がる。酸味を感じたあと、様々なフルーツが次々と出てくる。しばらくすれば、バニラ香や熟成からくるにがみも感じられ、味の数は非常に多い。
ミズナラ樽の個性も感じられる。
*** [No.5] 余市 12年 オフィシャルボトル 70thアニバーサリー 58% ***
(香り) トップノートはエレガント。エステリーで深みがある。しばらくすればバニラの香りが立ってくる。シェリー樽熟成からバーボン樽熟成に変化してくる感じだ。
(味) アルコール感が強い、ただし熟成不足の印象は無い。渋味とフルーツの両立。軽いピート。一見単純ではあるが、味の数は少なくない。
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(ミラーサイト)Wikiモルトウイスキーカタログ
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2009年01月19日
SMWS 日本支部 15周年記念イベント in 名古屋
ザ・ソサエティ 日本支部 15周年記念イベント in 名古屋
名古屋アストンハウス GRIFFIN'S 2008/12/7

特別ゲスト、ウイスキー評論家デイヴ・ブルーム氏と、前々回、前回に引き続き、洋酒技術研究家で元サントリー山崎蒸留所長の大西正巳氏のお話を聞くことができ、オールドボトルを試飲することもできました。
例によって山崎白秋さんに、テイスティングノートを書いていただいたので、以下に紹介します。
*** グレンファークラス 1.140 14年 58.1% ***
(香り) 硬い香り。アルコール感が強い、やや熟成不足。
(味) やはり若く、麦芽風味。単調な甘さ、ただし苦味は素晴らしい
*** グレンリベット 2.73 16年 52.0% ***
(香り) フルーティーではあるが、ややドライ。アルコール感が強く、もうすこし熟成が必要であろう。しだいに花ような香りが開いてくる。
(味) フルーティーで爽やか、甘さも心地よい。味の数が少ない。
*** ボウモア 3.142 18年 58.5% ***
(香り) 消毒液の香り、強いピート。ジャーキー。しだいに酸味とフルーツ
(味) ピートが強い。酸味がアクセント。
*** ロングモーン 7.48 40年 53.5% ***
(香り) 非常に濃い香り、ラムの香りに近い。トースティー。渋味を感じさせる香りが強いがエステリーでもある。オイリーかつナッティー。
(味) 焦げた含み香。良い意味でにがみや渋味が強い。しばらくすると非常に甘い香りに変化する。
*** クライヌリッシュ 26.57 25年 55.4% ***
(香り) ナッティな熟成感、バニラの香りも。軽いピートを伴う。その後フルーティーに変化してくる。
(味) フルーティー、フルーティーで非常に鮮やか
*** クラガンモア 37.39 16年 55.7% ***
(香り) 濡れたダンボール、若さを感じる。ドライで味の数が少ない。
(味) やはり若い。ニューポットのよう。ややナッティ。
*** リンクウッド 39.68 12年 55.7% ***
(香り) 深くまったりした香り、半面フルーティーでもある。軽い熟成感。
(味) ひのきの含み香、シャープ。ウッディーな熟成感。特徴的なモルトだ。
*** ダラスデュー 45.25 33年 48.3% ***
(香り) 様々な木の香り、まるで複数の樽で熟成を経たようだ。古びた香りで極めて個性的。
(味) 甘く、魅惑的、にがみが心地よい。ウッディーでナッティーな熟成感が素晴らしい。ややピリピリ感がある。
*** ブラッドノック 50.36 18年 55.2% ***
(香り) 深い香り、湿気た香りも。ウッディーな熟成感。紙っぽい香りもある。いろいろな香りが次から次からでてきて楽しみが尽きることはない。
(味) 古びた香りと軽いピート。しだいにウッディーでナッティとなる。非常に興味深いモルトだ。
*** アードモア 66.27 23年 52.3% ***
(香り) トップノートは酸味。酸化したアルコール。香りは深く広がりがある、軽いピートを伴う。
(味) まず甘みを感じる。次にピート、香ばしい印象。
*** グレンクレイグ 104.11 34年 47.8% ***
(香り) トップノートはいちじくの香り。その後、様々なフルーツジュースが出現する、高級なミックスジュースだ。ただしトロピカルではなく、軽くあっさりしたジュースだ。ややオイリー。
(味) 熟成のピークが過ぎたのか、へたったフルーツ。腰が無くライト
*** 山崎 119.5 11年 62.2% ***
(香り) 非常にエレガント、しかも深みも感じさせる。熟成感も素晴らしく、ナッティーでウッディ。
(味) エステリー、深みのある味。にがみ、ウッディーな熟成を感じさせる。素晴らしい出来上がりのモルト。
*** 山崎 119.9 18年 48.0% ***
(香り) ラムの香り、トースティー、深い香り。
(味) 深くまったりした味。甘みが心地よい。やや単純な味わい。
*** 宮城峡 124.1 17年 59.4% ***
(香り) 極めてエステリーかつ深い香り。甘い香りが素晴らしく、熟成感も十分。
(味) エステリーかつウッディー、しかしドライ。これ一本で満足できる。
*** グレンモーレンジ 125.1 13年 51.2% ***
(香り) 紙っぽい香りがまず立つが、すぐさまトロピカルフルーツの競演。ナッツの香りも。
(味) 甘い。フルーツがたくさん、南国系のものである。魅惑的なモルトだ。
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