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2008年08月20日

SMWS サマー・ボトリング試飲会(08/6/29)

SMWS 2008 SUMMER BOTTLING Tasting in Nagoya

NAGOYA HILTON HOTEL 2008/06/29

 以前はSMWS日本支部のうち西日本については大阪の天満商店が窓口となっていましたが、ウイスク・イーに統一されました。今回の試飲会は名古屋では初めてウイスク・イーが担当したもので、洋酒技術研究家で元サントリー・チーフブレンダーの大西正巳氏が講師として参加されました。大西氏のお話は大変興味深いものでしたが、我々コニサーズクラブのメンバーは、ここぞとばかりに鋭い(?)質問を連発し、会の盛り上げに一役買ったのでした。

 例によって山崎白秋さん(もちろんペンネームです)に、テイスティングノートを書いていただいたので、以下に紹介します。


*** ダルモア 13.41 11y 62.4% ***

(香り)  アルコール焼けした香り。焦げたゴムと硫化いおうの香り。トースティ。

(味)  明らかなシェリー樽の個性。湿気た含み香。


*** ブルックラディ 23.59 14y 52.1% ***

(香り) フルーティー。その後、アルコール焼けした香りが現れる。

(味)  やはり酸化した味わい、砂糖水の個性。


*** ラフロイグ 29.61 18y 55.4% ***

(香り) フェノールの香り。硫化いおうの香りはシェリー樽のものだ。かすかなエステル香とピートの香り。
しだいにキャラメル香が強くなる。バーボン樽の個性か?加水すると香ばしい香りが立ってきて、さらにフルーティな個性も引き立ってくる。

(味)  ピートが口いっぱいに広がる、さらにジャーキー。酸味も心地よい。
加水するとフルーティさよりも、ピートと酸味の個性が強く出る。


*** グレンマレー 35.24 10y 59.5% ***

(香り) シャープな香り、スパイシー。香りの数は少ない。アルコール感が強い。

(味)  ニューポットの香り、非常に若い香りだ。砂糖水の個性。


*** グレンロッシー 46.15 15y 53.6% ***

(香り) トップノートはエレガント。かすかなピートも感じる。フルーティで上品な熟成香をともなう。酸味が心地よく、ミントも香る。加水するとエステル香が強くなり、実に爽やかである。

(味)  シャープでピリピリする。ピッチの高いフルーツ。
加水すると、フルーツの数がどんどん増えてくる、ややスパイシー。


*** アベラワー 54.25 15y 61.3% ***

(香り) シェリー樽の個性。まったりとして重い香り。トースティー。

(味)  非常に甘く、香ばしい。フィニッシュは濡れた手ぬぐい。


*** オルトモア 73.29 15y 58.3% ***

(香り) ウッディで深い香り。キャラメル香が広がり、深い熟成香を感じる。

(味)  甘さが強いがシャープでもある、うまみが強い。味わいは香りほど複雑ではない。


*** グレンダラン 84.09 9y 58.7% ***

(香り) フレッシュでフルーティ。爽やかな印象。

(味)  非常にフルーティで色彩感豊か。


*** ダフタウン 91.19 20y 56.5% ***

(香り) まるでニューポット、アルコール焼けした香り。

(味)  うまみが強く、甘い味わい。やや若いが香りほど悪くない。


*** リトルミル 97.11 18y 56.0% ***

(香り) 非常にシャープでスパイシー。アルコール感が強い。若草の青い香り。

(味)  やはりアルコール感が強い。濡れたダンボールを連想させる。


*** グレンクレイグ 104.9 33y 50.5% ***

(香り) ライトでエレガント。押し出しの強くない熟成感。ウッディではあるが突出しておらず、他の香りとバランスしている。

(味)  甘く、ウッディな味わい。軽くにがみを伴うのは熟成が長いからか。


*** カレドニアン G3.1 29y 60.15% ***

(香り) ミルクキャラメルの香りが立ちこめる、スイートな香りの奥にココナッツの香り。ややフローラルな香りも感じられる。キャラメルの香りが強く、ほかの香りをマスキングしている

(味)  やはり甘く、キャラメルは強い。フィニッシュは短い。
加水するとフレッシュ感が強くなるが、苦味も感じられるようになる。


  

Posted by ophiuchi at 16:41Comments(0)TrackBack(0)

2008年07月23日

モルトマニア格付けチェック!その7

先月の格付けチェックはふたたび「どちらが高い」でした。

普通に買えば10,000円以上はするオールド・モルト・カスク(OMC)の「グレンキース30年 1968」(6,980円というバーゲン価格で購入)に対するのは、なんと「サントリー北杜505」、1,200円ぐらいで買えるブレンデッドです。

ところがこれが当たらない!正解者は2人で過去最低でした。私も「片方は30年」というヒントに幻惑されて、香りがあまりしない北杜の方を選んでしまいました。味はほぼ互角で、「普段飲むのは1,000円ぐらいのウイスキーで十分」という自嘲や、「サントリー恐るべし」という声などで今回もとてもにぎやかでした。  

Posted by ophiuchi at 15:05Comments(0)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2008年07月20日

コニサーズクラブ(08/6/22)テーマ「インチガワー」

グレンギリー(080622)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2008.6.22 スタンドバーにて

 今月のお題は、「インチガワー」である。

 インチガワーといえば「塩辛い」モルトとよくいわれるが、実際はどうなのであろう。

 香りにヌカの個性は感じたものの、味わいには塩辛いといったコメントはメモに見当たらない。

 いっけんマイナスイメージのコメントと捉えられてしまうが、全体的な印象では香りの数、味の数とも豊富で、味わい深いモルトであると感じた。メンバーのコメントも悪くないモルトであった。

さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.18.22 1985-2005 20年 51.7% ***

(香り) トップノートは爽やかなミント。酸味が心地よく、果物の香りが盛りだくさん。奥にはややまったりとしたヌカの香りがある。

(味)  深みがあり、まったりとしている。ややにがみをともなう、最初は単調な味わいに感じるが、しだいにフルーティさが開いてきて、さらにはウッディな熟成感も現れる。


*** [No.2] アデルフィー インチガワー 1985 19年 55.5% ***

(香り) まず濃い香りであることが認識できる。次には、エレガントで心地よい酸味が感じられる。十分な熟成感であるが、ウッディーな印象ではない。癒される甘い香りが心地よい。
 しだいにバニラやバタースカッチの香りが現れて、複雑な香りのモルトである。

(味)  ジンとくる濃いブドウの含み香。ウッディな深みもあり、ベリー系の香りとバランスしている。奥には伽羅の味わいもある。


*** [No.3] シグナトリー インチガワー シェリーカスク 1980-2005 24年 55.6% ***

(香り) まずヌカ臭さを感じるが、続いてあらわれるフルーツに消されて、爽やかさが全体の印象だ。

(味)  上質なシェリー樽熟成の味わい。わずかにこげたゴムはあるが、香ばしさの個性と言ってよい。


*** [No.4] ディアジオ レアモルト インチガワー 1976 27年 56.5% ***

(香り) まずヌカを感じるが、すぐさまエレガントで爽やかな香りに満たされる。花のような香りも素晴らしく、じつに色彩感豊かな香りである。

(味)  まず酸味を感じる、鼻にぬけるアルコール感は強い。しだいに濃いブドウに満たされ、盛りだくさんのフルーツとなる。


*** [No.5] マキロップチョイス インチガワー 1981-1999 17年 59.5% ***

(香り) トップノートはヌカの香りであるが、すぐに爽やかな香りに変化する。深々とした印象のモルトだ。

(味)  やはりヌカは感じられるが、爽やかさがそれを上回る。わずかなピートの個性がある。




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2008年07月20日

参加者募集中

カード


何とか参加者を増やしたいということで、こんなカードまでできました。
次回は7月27日(毎月第4日曜日)、午後5時から名古屋栄3丁目のStand Barで開催されます。参加費は7,000円(毎回この値段なのでたぶんそうだと思います)、お問い合わせはStand Barまで。

過去の記録(テイスティングノート)は、こちらをご覧下さい。(別にホームページもあります)  

Posted by ophiuchi at 15:22Comments(6)TrackBack(0)参加者募集中

2008年06月21日

モルトマニア格付けチェック!その6

先月の格付けチェックはStand Barマスターが全員正解を目指した「どっちがアイラ」でした。
私は1杯目をノージングした瞬間に確信しましたが、ボウモアとは思いませんでした(相手は白州)。
よく出来ているけど、かつてのパヒューミーがなんだか懐かしい…
結果は残念ながら2人が不正解で全員正解は今月に持ち越しとか。  

Posted by ophiuchi at 17:47Comments(0)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2008年06月17日

コニサーズクラブ(08/5/25)テーマ「グレンギリー」

グレンギリー(080525)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2008.5.25 スタンドバーにて

 今月のお題は、「グレンギリー」である。

 パフューム香、石鹸香といえばボウモアというほど、一時期のボウモアモルトには独特の香りが強く感じられた。
 そんな独特で個性的なパフューム香は、ボウモアのほかグレンギリーやほんのわずか数えるほどの蒸留所のモルトでしか味わうことができない。

 現在出回っているボウモア、オフィシャルボトルの12年には、そんな個性がまったく無くなってしまって残念であるが、グレンギリー蒸留所には是非残しておいてもらいたいものだ。

 今回、No.4のモルトにそのパフューム香があった、この一本がなければ蒸留所を絞り込むことは難しかったといえる。

さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] ジェームズマッカーサー オールドマスターズ グレンギリー 1988-2006 53.9% ***

(香り) 甘くエレガントなトップノート。リフィルシェリーの上品な香り、ややミントの香りも。酸味がほどよく、甘みがバランスしている。

(味)  若さからくるアルコール感がある。ドライで硬い味わい。遅れてピートを感じる。


*** [No.2] シグナトリー グレンギリー 46/272 1988-2005 16年 55.3% ***

(香り) もったりとした香り、暗いイメージもある。重い柑橘系の香り、酸化して焼けたような感じである。ニューポットのような香りと言い換えることもできる。
 しだいに嫌味は消え去っていく。フルボディに近い。奥には軽くピートが感じられる。

(味)  ドライで味の数が少ない、硬い柑橘系の味わい。


*** [No.3] ダンカンテイラー グレンギリー 15/283 1998-2006 18年 55.8% ***

(香り) 甘い香りが広がる、非常に濃い香りだ。酸味もほどよい。ややミントの爽やかさも。しだいにバニラの香りがプラスされるとともに、ウッディな熟成香が感じられるようになる。

(味)  酸味と深み、さらにウッディな味わいで素晴らしい熟成を感じ取ることができる。味の数は少なくないが意外にドライである。


*** [No.4] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.19.39 1985-2005 19年 54.0% ***

(香り) トップノートはエステリー。酸味もほどよく、ブドウ系のフルーツが香る。香りの数はそれほど多くない。しだいに甘い香りが出てくる。

(味)  強い化粧品香、ボウモアを彷彿とさせるパフューム。オイリーでいつまでも口にまとわり付く。


*** [No.5] ダグラスオブドラムランリグ グレンギリー ラムフィニッシュ 1968 36年 55.9% ***

(香り) 非常に濃い香り。エステリーで酸味を伴う。作られた熟成香とも取れるが、よく出来ている。ホワイトオークの新樽の個性、バーボンの香りに通ずるものがある。しだいにシェリー樽由来の香りも出てくる。

(味)  酸味が心地よい。含み香りにやや嫌味を感じる。わずかなピートが味を引き締めている。深みからくる軽い熟成感。



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2008年05月24日

コニサーズクラブ(08/4/27)テーマ「グレングラッサ」

グレングラッサ(080427)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2008.4.27 スタンドバーにて

 今月のお題は、「グレングラッサ」である。

 グレングラッサ、いったいどんな個性の蒸留所なのか、ベテランのモルト呑みでもひとことで言える方はそうはいないであろう。
 シェリー樽を多用し、やや濃い目のモルトに仕上げる、そんな印象もあるが、ハウススタイルといえるほどのものでもないと思う。
 そんなグレングラッサであるが、シェリーの濃い目のモルトも出されてはいるが、なかなか悪くない印象をメンバーは持ったようである。

さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] シグナトリー グレングラッサ cask no.2384 1976-2006 29年 46.8% ***

(香り) さわやかでフルーティ、ミント系の爽やかさである。軽くいがいがするのはピート由来か。しだいに酸味とともに深みが出てくる。

(味)  香りから一転して、ドライでからい。それほど複雑ではない。


*** [No.2] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.21.24 1976-2004 27年 48.8% ***

(香り) 甘い熟成香。酸味がバランスして心地よい。上品なエステル香が香る。しだいにキャラメル香が広がり深みが増す。

(味)  非常に深みがあり飲みごたえ十分。ウッディな含み香がすばらしい。やや辛い。


*** [No.3] ロイヤル・マイル・ウイスキー グレングラッサ 206/254 1976 28年 50.8% ***

(香り) トップノートは甘い香り。しだいに酸味がひろがり、上品でさわやか。非常に複雑で香りの数が多い。

(味)  意外にドライでからい。しだいにフルーティーに変化する。にがみを伴うが、熟成を感じさせる種類のものだ。軽くウッディであり、上質な樽で熟成されたことがうかがえる。


*** [No.4] ジャック・ウイバース グレングラッサ シェリーカスク 1986-2006 20年 54.6% ***

(香り) 焦げた香り。紹興酒あるいは醤油の香り。ラム樽の個性も感じられる。まったりとしながらエステリー。

(味)  香ばしい風味、こげたゴム。湿気た含み香はないので嫌味にはならない。しばらくすれば甘みと、良い意味での香ばしさを感じるようになる。


*** [No.5] マーレイ・マクディビット グレングラッサ 1986-2006 20年 55.3% ***

(香り) 焦げた香り。追って醤油の香りが立つ。まったりと深みがあり、甘みが心地よい。しだいにキャラメル香が広がる。注意深く香ればイオウの香りが出てくる。

(味)  こげたゴム、ややアルコール感を伴う。中程度の酸味。




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2008年05月23日

モルトマニア格付けチェック!その5

パソコンのWindowsが起動しなくなり、再インストールしたりしていたため、すっかり遅くなってしまいました。

先月の格付けチェック、テーマは「どちらが18年?」。「これはグレンリベットだよね」と銘柄は分かったけれど、どちらの熟成が長いかなんて分かりません。美味しいほうを選んでおこうと思い選んだら見事にはずしてしまいました。

これまで全問正解だった山崎白秋さんと私がはずし、全体でも正解は10名中2名という散々な結果でした。みんなの負け惜しみで今回も大いに盛り上がりはしたのですが…  

Posted by ophiuchi at 13:33Comments(0)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2008年04月26日

モルトマニア格付けチェック!その4

先月の問題は「どちらがモルト?」、シングルモルト(クラガンモア12年)とブレンデッド(フェイマス・グラウス)の違いが分かるかどうかというものでした。

これが意外に難問だったようで、正解者の方が少ないという結果で、ここまで4問連続正解は山崎白秋さんと私の2人になってしまいました。今月(4/27)はStand Bar マスターからメールが届き、「今月の格付けはとても簡単です。初の全員正解めざしましょう」とのこと。何だかかえってプレッシャーがかかるなあ…  

Posted by ophiuchi at 17:56Comments(0)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2008年04月22日

コニサーズクラブ(08/3/23)テーマ「ロングロウ」

ロングロウ(080323)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2008.3.23 スタンドバーにて

 今月のお題は、「ロングロウ」である。

 ロングロウ、言わずと知れたスプリングバンク蒸留所のセカンドラベルである。通の間でも人気の高いブランドであり、アイラモルトとはスタイルのちがうピートをほどよく利かせた個性が人気の秘密ではないだろうか。
 そんなロングロウであるが、なぜか私のまわりでの評価は芳しくない。比較的若いモルトが多いせいもあるのだが、モルティー、トースティー、若い、青い、雑味、そんな印象が拭い去れない。
 ところが今回の5本は、かなり良いものが揃ったようである、比較的色が濃いものが多く、シェリー樽の関与があったのかもしれない。

さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] テイストスティル ロングロウ 1/188 1992-2007 49.1% ***

(香り) トップノートはミントとハッカ。しだいにフルーツ香が開いてくる、非常にエレガントな香りである。さらに時間をおけばハチミツの香りも感じられる。

(味)  ピリピリとからい。シャープな味わいではあるが、やや湿気たところもある。


*** [No.2] ロングロウ ウッドエクスプレッション トカイウッド 1995-2005 10年 (オフィシャル) 55.6% ***

(香り) シェリー樽のファーストフィルであろうか、ややこげた香り。しだいに黒糖の香りで支配される、ラム樽熟成か?
 さらに時間がたてば、エステリーな爽やかさとヌカっぽい重たさを感じるようになる。最後にピート香で締めくくられる。

(味)  こげたゴムと湿気た含み香。酸味がありそれほど嫌味となっていない。


*** [No.3] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.114.6 1990-2007 17年 56.1% ***

(香り) ミディアムボディ。酸味、フルーツ、甘さ、ウッディネスがバランスしている。中程度のピート香と十分な熟成感。香りの傾向はリフィルシェリーか。

(味)  口に含んだ瞬間のエステル香が心地よい。しだいに香ばしく変化する、軽いピートをともなう。ピリピリ感が強い。


*** [No.4] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.114.5 1990-2005 14年 56.9% ***

(香り) まず酸味が香り、しだいに素敵なエステル香に満たされる、有機溶剤系の熟成香もすばらしい。まったりとボディも厚くフルボディに近い。軽いピート香、リフィルシェリー熟成の個性。

(味)  香ばしい風味、こげたゴムはない。やや湿気た含み香。しばらくすれば甘みを感じるようになる。中程度のピート。


*** [No.5] ロングロウ 1993 13年(オフィシャル)57.1% ***

(香り) 柑橘系のフルーツの香り、ややドライで香りの立ちが遅い。しだいにエステリーが開いてくる。

(味)  硬質な香り、旨み成分が多い。甘さが広がり、さらに香ばしい香りが味を引き締める。酸味があり旨みと甘さとバランスする。最後には、やや若さを感じることとなる。




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2008年04月07日

SMWS スプリング・ボトリング試飲会(08/3/9)

SMWS 2008 SPRING BOTTLING Tasting in Nagoya

Bar Barns 2008/03/09


smws0803 山崎白秋さんに書いていただいたソサエティ(SMWS)試飲会のテイスティングノートを紹介します。


*** ボウモア 3.134 7y 59.5% ***

(香り)  若く硬質な香り。中程度のピートが感じられる。しだいにキャラメル香がでてくる。

(味)  香草をともなったピート。若く、味の数が少ない。


*** スプリングバンク 27.67 12y 54.2% ***

(香り) 甘い香りが漂う。キャラメル香由来の熟成感。硬い香りでやや若さを感じる時もある。

(味)  こげたゴム。湿気た含み香。口にまとわりつくオイリーな印象。


*** ラフロイグ 29.62 16y 57.0% ***

(香り) ピート香が非常に強い。フェノールやジャーキーな香りもストレートである。軽い酸味をともなう。

(味)  ピートが口いっぱいに広がる。酸味が心地よく、ピートが強く単純に感じるが味の数は少なくない。


*** グレンロセス 30.52 27y 51.7% ***

(香り) 深々とエステリー。ウッディーでまったりとした香り。十分な熟成感、キャラメル香も感じられる。バランスも取れていてよくできたモルトである。たいへん心地よい時間が流れていく。

(味)  味はミディアムボディではあるが、幾重にもフルーツが現れ複雑。必要十分な熟成感。


*** ストラスアイラ 58.13 34y 50.3% ***

(香り) トップノートは酸味とフルーツ。しだいに深い熟成感で満たされる。奥には軽いピートが感じられる。

(味)  熟成感は大、しぶみがたいへん心地よい。いがいがと軽いピートが現れる。フルーツの饗宴で非常に複雑で、味の数がたいへん多い。


*** グレンスコシア 93.27 15y 61.3% ***

(香り) まったりとふくよか。イガイガと軽いピートをともなう。アルコール感が強い。

(味)  やはりアルコール感が強い。シャープでドライ。単純な味わい。


*** オスロスク 95.07 9y 58.1% ***

(香り) 若草の青い香りがひろがる。ドライ、香りの数は少ない。

(味)  トースティーかつモルティ。ニューポットの甘い含み香。


*** トーモア 105.10 21y 57.2% ***

(香り) ライトで爽やかなフルーツ。軽いピートをともなう。

(味)  酸味が心地よい。香りとはうって変わって深みのある味わい。濃いフルーツ。口の中でピリピリはじける。


*** アイル・オブ・アラン 121.22 11y 58.0% ***

(香り) パウンドケーキ、焦がしたシュガー。いがいがと軽いピート。キャラメルの甘い香りで満たされる。

(味)  やはりキャラメルは強い。まったりとして甘い。醤油の個性もある。やや湿気た印象はシェリー樽の個性か。



  

Posted by ophiuchi at 11:59Comments(1)TrackBack(0)SMWS

2008年03月22日

コニサーズクラブ(08/2/24)テーマ「オルトモア」

オルトモア(080224)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。


モルトの会、テイスティングノート

2008.2.24 スタンドバーにて

 今月のお題は、「オルトモア」である。

 何から書き出していいものやら、話題、逸話、オルトモアに関して頭の中にインプットされている情報は少ない、そんな蒸留所ではないだろうか。
 とうぜん、ハウススタイルなど出来上がっていようもない、あえていえばキース地区の蒸留所であるので、「リンゴ、青なしの香り」であろうか。
 そんなことなので、蒸留所の名前があがろうはずがない。それにしてもまたレアな5本が揃ったものである。

さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] ジャックウイスパーズ オルトモア cask no.1466 1994-2004 20年 53.6% ***

(香り) トップノートは軽いフルーツの香りといがいが。北ハイランドモルトの個性。わずかにレモンの香り。しだいにヌカの香りとピート香が感じられるようになる。ただしミントの香りもありフレッシュではある。

(味)  フルーティーであるが、ややドライ。味の数は少ない。


*** [No.2] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.73.15 17年 56.6% ***

(香り) ヌカの香りが強く、ピートも感じられる。奥にはサイダーの風味が感じられ重くならない。
 しだいにキャラメル香が強くなり、バランスするようにミントもあらわれる。

(味)  香ばしくトースティー。甘みは強いが酸味がバランスする。わずかにシェリー樽の個性。


*** [No.3] ウイスキー・エクスチェンジ オルトモア バーボンカスク cask no.2972 1992-2006 13年 57.6% ***

(香り) トップノートはエレガント、非常に綺麗な香りである。その後軽いピートが感じられる。
 ミディアムボディ。しだいにミントの香りとバニラ香が出てくる。

(味)  かび臭い含み香。やはり軽いピートが感じられる。ドライで砂糖水の味わい。


*** [No.4] マキロップチョイス オルトモア 1985-1999 64.2% ***

(香り) ヌカとピートの香り。しかしなぜかエレガントでもある。酸味とセメダインの香りのせいであろうか。エステリーな熟成香が感じられる。しだいにバニラ香が強くなる。

(味)  ウッディな熟成香が心地よい。酸味もほどよくあるので重くなったりしない。


*** [No.5] ジェームス・マッカーサー オルトモア 1989-2003 60.5% ***

(香り) ヌカの香りを発端にまったりとした香り。奥にはエレガントな香りも。ワインの酸味を思わせる香り。しだいにエステリー。

(味)  ヌカの含み香。ほどよい熟成感が感じられる。湿気っぽさと甘み。硬質な味わいではあるが、シェリー樽の個性も感じられる。



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2008年03月18日

モルトマニア格付けチェック!その3

前の記事からの続きです

復活したおまけ問題は「どちらが日本のモルト」というもの。本来のモルト会のテイスティングもしていたので、かなり酔った状態でもあり、これは多分さっぱり見当がつかないだろうと思いました。テイスティングすると、Aの方はシェリー樽熟成独特のゴム臭があり個性的なのに対し、Bはバランスがとれた優等生的なモルト。日本のメーカーは、Aのような個性を出してこないだろうということで、私は迷った末にBを選びました。

結果はAが ザ・マッカラン 12年で、Bは 山崎 12年でした。日本のモルトのほうが全体に出来が良いと思っていた私にとって意外だったのは、Aの方が美味しく感じたことで(これが迷った理由です)、コストパフォーマンスを考えるとマッカランの勝ち。残念だったのはマッカランを名指しできなかったことです。

3問すべてを正解したのは私以外に、前出の大御所Sさん、テイスティングノートでおなじみの山崎白秋さん、参加者最年少のM君の計4人。コニサーズクラブの第1回(当時、M君はまだ未成年!)から9年間、ほぼ毎回参加し続けている3人が面子を施したかたちです。

この後、Stand Bar マスターと話をして、毎回一問ずつやって、ポイントをつけようということになりました。あと2つ3つぐらいなら私でも思い浮かぶけど、問題を考えるのは大変そうで、どれぐらい続けられるのか心配ではありますが、参加する楽しみが増えてとても喜んでいます。

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2008年03月17日

モルトマニア格付けチェック!その2

前の記事からの続きです

2問目が終わったところで結果発表。

1問目は、Aがスプリングバンク 1974 カスクで、Bはグレンフィディックのスタンダード・ボトルでした。11人中8人と正解だった人が多かったけど、「値段ほどの差は感じないね」という意見で一致しました。


2問目は、Aがグレンリベット1972 31年(R.N.マクドナルド)(写真の右側)で、Bはオスロスク 1995-2000 5年(マクギボンズ プロブナンス)、こちらも11人中8人が正解。Bは昨年11月のコニサーズクラブに登場していて、年数のわりに熟成感があるという評価でした。こちらもスペックから考えるとそれほど差が感じられずという結果でした。


結局どちらも正解したSさんによれば、他のバーで飲んだショット7,000円ぐらいのグレングラッサ(たぶんこれ)のことが頭にあって迷ってしまったとか。ブラインドテイスティングはかくも難しい…

面白い、面白いと大いに盛り上がり、結局用意されていた2問目もやろうということになりました。

続きはこちら

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Posted by ophiuchi at 16:33Comments(0)TrackBack(2)Connoisseurs Club

2008年03月05日

モルトマニア格付けチェック!

2月23日に行われたコニサーズクラブで、Stand Barマスターが予告していた新企画が行われました。それは、かつてあったテレ朝のバラエティ番組「人気者でいこう!」の人気コーナー「芸能人格付けチェック」と同様なことをシングルモルトでやってみようというもの。本来の試飲会(今回のテーマは「オルトモア」)がかすむような盛り上がりを見せたのでした。

一人ずつテイスティングし他の人に分からないようマスターだけに答えを伝えるスタイルで、最初の問題は定番の「どちらが高い(3万円以上)」というもの。すぐ分かったという人もいましたが、慎重にテイスティングする人が多くなかなか順番が回ってきません(いつも鋭いコメントを放つ大御所Sさんが迷う、迷う!)。私は素直に美味しいAの方を指して「こっちであってほしい」とコメントしました。

3問用意されているということでしたが、ちょっと多すぎるという話になり、本来の2問目を飛ばして「どちらが長期熟成か?」を続けてテイスティングしました。「これは簡単」という人も多い中、ここでもSさんを含めた数人はずいぶん慎重です。私はノージングした瞬間にBに若さを感じたので、Aをチョイスしました。

結果はこちら

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Posted by ophiuchi at 17:11Comments(0)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2008年02月20日

コニサーズクラブ(08/1/27)テーマ「ラガヴリン」

ラガヴリン(080127)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2008.1.27 スタンドバーにて

 今月のお題は、「ラガヴリン」である。

 ブイランドイメージに対して、モルトの出来は良いか悪いか?
今回の5本に対して答えるならば「悪かった」である。ラガヴリンに対する期待が大きいことも事実であろう。
 アイラモルトの中でも、この蒸留所に期待するところは大といえる。オフィシャルボトルの16年は非常にバランスの取れたスタンダードモルトで、ピート、酸味、フルーツ、シェリー、甘さが実にうまく絡み合っている。そんなことからアイラのなかでもバランスのとれた秀逸なモルトを期待しているのである。
テイスティングを進めていくと「ヌカ」の香りが共通して香り、やや暗いイメージがあることから、アイラモルトを消去法で消しこんでいくと、1970年後期のアードベッグと回答をだした。だがしかし正解ではないという。
結局、最後まで正解を出せず、ヒントでサーブされたオフィシャルボトル16年でようやくラガブリンに辿り着いた次第である。

さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] テイスト・スティル バニラ・ピート 1/223 1994-2007 56.8% ***

(香り) トップノートはフルーティで軽い酸味。追って、軽いピートが軽いヌカとともに現れる。時間とともにピートは強く香るようになる。
 樹液、あるいは香草が感じられるときもある。

(味)  酸味とピートが強い。シャープなキャラクターで心地よい。やや舌でピリピリする。ピートが強いだけにやや単調。


*** [No.2] AS WE GET IT 8年 57% ***

(香り) 軽くフルーティ、酸味が心地よい。軽くピートが香る。しばらくするとヌカの香りでまったりとする。

(味)  ピートは強いが甘さがあり、 ピートの強いアイラモルトの独特の緊張感はともなわない。


*** [No.3] スコッチモルトセールス クラシック・オブ・アイラ オーク 2006 58% ***

(香り) まずはピートが香る、中程度のものだ。奥にはヌカが感じられる。しだいにまったりとキャラメル香の甘い香りで満たされる。

(味)  深みがありビッグ。味でもキャラメルの個性。甘みと強いピートが意外に協調していておもしろい。やや香ばしい含み香もある。


*** [No.4] スコッチモルトセールス ローラン・ソラン 1991-2006 59.7% ***

(香り) ヌカと強いピート。しだいに上品に変身してくる。エステリー、それも上質なものである。熟成香も十分に感じられる。奥には軽くキャラメル風味。

(味)  フルーティかつさわやかな酸味、しかし深みとコクがありビッグボディ。ピートも強い、ピリピリとスパイシーに感じられる時もある。


*** [No.5] オフィシャルボトル ラガヴリン スペシャルリリース 12年 (1st) 57.8% ***

(香り) 香りの立ちが遅い。砂糖水を連想する香り。奥にはヌカ、酸味がバランスして重たい印象とはならない。

(味)  甘みとピートの味わい。軽い酸味を伴う。ピートにマスキングされ味の複雑さが感じられない。



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Posted by ophiuchi at 18:51Comments(2)TrackBack(0)Tasting Note

2008年01月26日

コニサーズクラブ(07/12/23)テーマ「山崎」

山崎山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2007.12.23 スタンドバーにて

 今月のお題は、「山崎」である。

 もしこのブラインドテイティング会に、スコットランド人が参加したら、今回の5本どう評価するのであろうか。

 いきなりこんな書き出しで始めてしまったのだが、そのくらい今回の5本はかつてテイスティングした中でも極めて秀逸なモルトであった。日本人であるがゆえ、日本人のブレンダーにより世に送り出された山崎に好印象を持ってもあたりまえ、との疑問を持ったからである。もちろんテイスティングは完全なブラインドであることは言うまでも無い。

 これだけのモルトを5本揃えられるのは、ロングモーン、グレンリベット、グレンファークラス、ブローラ、ハイランドパーク、ポートエレンぐらいであろうか。NO.1のモルトにおいてピートが強いことから、ロングモーン、グレンリベット、グレンファークラスは消える。ところがこの中に正解はないという、もうそうなると考え付くところは「山崎」しかない。

 サントリー山崎の実力を十分評価している私ですら、会の終盤に至るまで、今回の5本と山崎とを結びつけることはできなかった。さあ、そんな素晴らしきモルトたち5本を紹介しよう。

*** [No.1] 山崎 オーナーズカスク BUTT/MIZUNARA 413/424 1986-2007 cask 6B0018 49% ***

(香り) トップノートは爽やかでエレガント。ミント系の香りが心地よい。しだいに熟成感が軽い酸味とともにあらわれる。
 さらに時間を経ればピート香が出てくる、軽くタクアン系のまったりした香りもある。

(味)  ピートが強い。酸味が心地よく、しっかりとしたヨードも感じるが実に爽やか。味の数も多く複雑。


*** [No.2] 山崎 オーナーズカスク SHERRY BUT 34/557 1996-2006 cask AP70041  63% ***

(香り) トップノートはキャラメル、ツンとした硬さと酸味が同居する。雑味も感じるが悪い種類のものではない。
 しだいに雑味は減っていき爽やかに変わってくる。さらに時間がたてば甘いバニラに包まれる、奥には軽いピートがあり、かなり複雑。

(味)  深々とした含み香、樽由来の苦味もあるが酸味とバランスして飲みやすい。


*** [No.3] 山崎 オーナーズカスク BUTT/MIZUNARA 71/405 1986-2006 cask 6G5029 60% ***

(香り) 上質のシェリー香、焦げた印象はないので極上のリフィルシェリーによるものか。すがすがしい酸味で実にエレガント。エステリーな香りもまたすばらしい印象としている。
 しばらくすればキャラメル香とバニラの香り、バーボン樽の個性もあり複雑。

(味)  素晴らしくウッディ、かつエステリー。さらに旨み成分もたくさん感じられる。酸味が味を引き締めている。残り香はバーボン樽。


*** [No.4] 山崎 オーナーズカスク BUTT/MIZUNARA /244 1986-2007 cask 6G5020 57% ***

(香り) 上質のシェリー香、極上のリフィルシェリーによるものか、NO.3と同系統の香りだが、より香りが濃い。中程度のピート香、酸味が爽やかで重い印象とならない。最高の熟成香と極上のエステル香。至福の時間は終わって欲しくない。

(味)  素晴らしくウッディ、それも最高の樽香である。バランスするように上質のエステル香が香る。旨み成分も複雑で味の数はたいへん多い。残り香はバニラと古木。


*** [No.5] 山崎 オーナーズカスク SHERRY BUT 335/401 1995-2007 cask 5C3009  49% ***

(香り) トシェリー香がたちこめる。まったりしているが爽やかでもある。酸味がほどよく、旨みを感じさせる香りがある。
 バニラやキャラメルの甘い香りが強い、ポート樽の個性も感じられる。

(味)  シェリー樽の個性。にがみ深みがすばらしい。典型的なシェリー樽のあじわいであるが、焦げたゴム臭はなく、雑味、湿気た含み香もない。うまくシェリー樽を使ったと思われる。


  

Posted by ophiuchi at 19:29Comments(2)TrackBack(0)Tasting Note

2008年01月15日

SMWS ウインター・ボトリング試飲会(07/12/9)

SMWS 2007 WINTER BOTTLING Tasting in Nagoya

Bar Barns 2007/12/09



山崎白秋さんに書いていただいたソサエティ(SMWS)試飲会のテイスティングノートを紹介します。

*** グレンリベット 2.69 21y 52.7% ***

(香り) トップノートはエステリー、しだいに熟成香がでてくる。軽い酸味とほのかな甘味。

(味)  やさしい甘味。カラフルなフルーツ。


*** ボウモア 3.130 10y 58.7% ***

(香り) フルーティー、酸味。しだいにピートが強く香る。

(味)  明るい含み香、ピートは強いがフルーティーで爽やか。程よい酸味。


*** ハイランドパーク 4.121 20y 51.0% ***

(香り) 香りが弱いがしだいにフルーツが開いてくる。アルコール感が強い、奥にわずかなピート。

(味)  フルーティーだが、辛くドライ。ピートをともなう。


*** ロングモーン 7.42 21y 50.2% ***

(香り) 香水を思わせる上品な香り。じつに爽やかで秋の青空を思わせる香り。酸味が心地よい。

(味)  味は一転してシャープでドライ。辛くハードな呑みくち。


*** マッカラン 24.98 16y 56.7% ***

(香り) シェリー樽の個性が強く出ている。雑味が強く、麦芽風味。

(味)  きわめて湿気た含み香。雑味強い、焦げたゴム。


*** スプリングバンク 27.66 11y 58.0% ***

(香り) ツンと硬質な香り。麦芽風味が強くトースティ。

(味)  アルコール感が強い。辛くドライではあるが、麦芽由来の甘味も感じられる。


*** アイル・オブ・ジュラ 31.17 18y 57.6% ***

(香り) キャラメル香が強いがエステリーで個性的である。熟成感もあり深い香りである。

(味)  ピートが強く、深い味わい。うまみ成分も強く充実した呑み口。


*** クラガンモア 37.35 14y 58.8% ***

(香り) シェリー香が強く心地よい。しだいに焦げたゴムが見え隠れするが、エステリーな香りが強く、うまく欠点をカバーしている。バニラの甘い香りも強い。

(味)  シェリー樽の個性。うまみも十分でており酸味とバランスしている。アルコール感は強い。


*** リンクウッド 39.60 11y 57.1% ***

(香り) トップノートはバニラ。甘い香りに包まれる。さわやかなエステリーも心地よい。

(味)  一転して味は酸味が勝ち、苦味も強く単調である。熟成不足か。


*** クレイゲラヒ 44.34 8y 61.1% ***

(香り) キャラメル香が強く、まったりした印象。甘い香りが立ち込める。

(味)  深みを感じる味わい、しだいにアルコール感が強く感じられる。


*** ダラスデュー 45.21 31y 47.4% ***

(香り) 爽やかで上質なエステル香。甘さも程よく、しばらくすればウッディな熟成香に包まれる。深みもありすばらしい香り。

(味)  木の香りで支配され、樽由来の苦味が心地よい。フルーティーさも程よく、くどくならない。フルボディではないところが残念。


*** カリラ 53.116 10y 59.8% ***

(香り) シャープなピートがハードに香る。奥には甘い香りも感じられる。

(味)  麦芽由来の甘味と旨みが感じられる。ピートは強くシャープな味わい。


*** グレントファース 63.19 17y 54.8% ***

(香り) 軽い香り、甘い香りではあるがアルコール感が強く、ややきつい。

(味)  シャープでドライ。アルコール感が強くやや単調な味わい。


*** グレンキース 81.11 32y 56.4% ***

(香り) すばらしくエステリー、トースティで香ばしい。熟成感は十分である。

(味)  やや焦げた印象はあるが、すばらしい熟成感、至福の時間が過ぎていく。


*** ロングロウ 114.06 17y 56.1% ***

(香り) 爽やかにエステリー。奥にピート香、軽いシェリー香。

(味)  ピート、シェリー、フルーティーの三拍子に深い旨みがプラスされている。複雑な味わいである。


  

Posted by ophiuchi at 16:43Comments(0)TrackBack(0)SMWS

2007年12月17日

オスロスク(07/11/25)

オスロスク(071125)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2007.11.25 スタンドバーにて

 今月のお題は、「オスロスク」である。

オフィシャルボトルは、「シングルトン」として有名な蒸留所であった、しかし残念ながら現在はグレンオードがシングルトン・オードを名乗っているようである。

あまり目にすることのない、このスペイサイドモルトを5本揃えるのは非常に難しい仕事であろう、しかし今回もレアなモルトが5本揃っていた。

オスロスクのハウススタイルを知る手立てとしては、オフィシャルボトルである「シングルトン」をたどるしかない。そしてそれは、軽いシェリー樽熟成由来の香りと、わずかな麦芽風味である。

そんな漠然とした記憶しかないので、今回、最後まで蒸留所の名前を上げることはできなかった。

 さて、今回の5本を紹介しよう。

*** [No.1] SMWS 95.6 1985-2007 21年 54.6% ***

(香り) トップノートはミント、しだいにフルーティーに変化してくる。最初はドライに感じるがしだいに甘さと軽い酸味がでてくる。
 しばらくすると熟成香が開いて濃密な香りに満たされる、熟成香はウッディなものではない。さらにキャラメル的なまったりとした香りに感じられるときもある。

(味)  深々とした含み香が素晴らしい、ウッディな熟成香を感じる。さらに渋み、苦味がスパイスとなって複雑な味わいとしている。
 サツマイモの皮の香りを感じる時もある


*** [No.2] シグナトリー オスロスク シェリーバット 1979-2006 26年 56.7% ***

(香り) トップノートは甘い香り、すばらしくスィート、また素晴らしくエレガントな香りでもある。リフィルシェリー樽熟成の個性。
 しばらくするとイチゴの香りも出てきて、最後にはバニラも感じられる。

(味)  シャープでドライ。レーズン系のフルーツ。力強い呑み口。


*** [No.3] ディアジオ レアモルト オスロスク 1974 28年 56.8% ***

(香り) 上品でエレガントな香り、高貴な香水が漂う。しばらくすると熟成由来のキャラメル香が顔を出す。

(味)  シャープな飲み口、奥にウッディが感じられるが、でしゃばらない。
 フルーツと酸味がバランスしているが、意外にからい。素晴らしく深みがある。


*** [No.4]キングスバリー オスロスク 1990 15年 62.8% ***

(香り) まったりと深みのある香り、しばらくするとバニラの甘い香りがでてくる。奥には麦芽由来のシリアルな香りが感じられる。やや単調な香りとアルコール感。もうすこしの熟成がほしいところである。

(味)  北ハイランドの若いモルトの個性、硬くツンとした含み香。ドライ。


*** [No.5]マクギボンズ プロブナンス オスロスク 1995-2000 5年 62.3% ***

(香り) 香りの立ちが遅い。すぐさまバーボン樽由来の甘い香りと、かすかなキャラメル香が広がってくる。しかしそれ以上の香りはない。

(味)  若くアルコール感が強い。モルティ。荒々しい。




各種オスロスクのテイスティングノート(モルトクラブ)  

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2007年11月12日

セントマグダーレン(07/10/28)

セントマグダーレン(071028)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2007.10.28 スタンドバーにて

 今月のお題は、「セントマグダーレン(セントマグデラン)」である。

 蒸留所の名前として非常にかっこがよろしい、がそれとは裏腹に飲んでみるとあまりパッとしない印象がある、ローランド、閉鎖というキーワードもそれを助長している。ところが今回の5本を飲み終えてそんな印象は完全に払拭されたといってよい。

 私自身ノージング中においては北ハイランド、飲んでみるとスペイサイドそんな個性が感じられたが、やはり「ローランド」という言葉はメンバーの間からも出てはこなかったのである。ローランドといえば大人しく麦芽風味が強い印象があるが、今回の5本についてはまったく当て嵌まらないといえる。

 とにかく香りの数が多く、香りの立ちが早く、かつ濃い香りでメンバーを楽しませてくれた5本であった。

最近はリンリスゴーと呼ばれることが多いことを付け加えておく。

 さて、今回の5本を紹介しよう。

*** [No.1] SMWS 49.11 1975-2000 24年 50.1% ***

(香り) 色彩感が豊な香り。フルーティでやや酸味をともなう。その後甘い香りが立ち、さらにエステリーな熟成感が漂うようになる。

(味)  フルーティーで甘い。ややぴりぴりしてスパイシー。ほのかな麦芽の香りと旨みが感じられる。


*** [No.2] ハートブラザーズ セントマグダーレン 1982-2003 21年 56.5% ***

(香り) トップノートはまったりとキャラメル。次に酸味が立ちバランスする。ツンと硬質でシャープな香りは北ハイランドのものであろうか。
 しばらくすると軽いタクアンの香りも感じられる。 奥にはざらざらとした香りがあるが、軽いピートの香りかもしれない。

(味)  やや柑橘系のあじわい。やはり香りと同じように、硬く鼻に抜ける含み香がある。ハーブも何種類か感じられる。ここでも軽いピートを意識する。


*** [No.3] ウイスキーエクスチェンジ リンリスゴー 1982-2006 23年 60.0% ***

(香り) とにかく香りの立ちが早く、香りは濃くてまったりとしたものだ。キャラメル香が心地よい、バーボン樽由来のものか。
 奥には軽いタクアンもあるがマイナスイメージのものでは無い。さらに時間がたてば深くエステリーで、香水のような香りも感じられ非常に複雑である。

(味)  スパイシーではあるが、酸味、甘味とバランスしている。加水すると綺麗にフルーティーである。


*** [No.4]マキロップチョイス リンリスゴー 1982-1999 17年 61.2% ***

(香り) トップノートではややひねた香りもあるが、すぐさま上質なエステリーで満たされる。香水のような綺麗で鮮やかな香りである。香りの数が非常に多い。

(味)  ドライでスパイシー。加水すればフルーティーとなる。やや塩っぽいが旨みも十分に感じられる。
 押し出しの強い樽香がなくても上質の熟成が感じられる大人のモルトといえる。


*** [No.5]ダンカンテイラー レアレストオブザレア リンリスゴー 1982-2004 21年 63.5% ***

(香り) トップノートはエステリー、しだいに甘く濃い香りでみたされる。一方酸味が弱く、しゃっきりしない。味の数は多い方ではない。

(味)  スパイシーでシャープ。甘味と旨みをともなうが、やや単調。

  

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