2007年08月31日
ラフロイグの悲劇
最初のテイストスティルの10年(63.5%)はラムカスクもので、トップノートはスペイサイドを思わせる甘く華やかな香り。味にはピートを感じたので、多分アイラだろうと思いました。2本目はジャック&ジャックの10年(53.4%)。これはかなりスモーキーでしたが、柑橘系や乳酸の香りも感じました。3本目はソサエティの29.59(17年 58.9%)。かすかにシェリーが香りバニラやスパイスもあるグッドバランスな1本でした。
そして問題の4本目。トップノートは素晴らしいフルーツ香。一瞬60年代ボウモアかなと思いました。口に含むとそれまでのカスクものと比べると明らかに弱い。「香りはいいけど、味はダメだね」と散々な評価でした。最後の1杯はアベイヒルの2000年(57.4%)。さすがに焼酎のような若い香りだけど、悪くはないという評価。
で問題の4杯目が何だったかというと、何とオフィシャルの30年!以前に紹介した40年と一緒に出てきたとき以来、2回目の登場でした。あのときは40年を上回る評価だったのに、今回は…
Stand Bar マスターは出す順番で散々迷ったということでしたが、多分最初の1杯にもって来ても、似たような結果だったと思います。テイスティングの評価は組み合わせによって大きく左右されること、そしてブラインドテイスティングの怖さを改めて知る結果となりました。
2007年08月07日
アードベッグ(07/7/22)
山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。モルトの会、テイスティングノート
2007.07.22 スタンドバーにて
今月のお題は、「アードベッグ」である。
アードベッグといえば、アイラモルトのなかでも特にピートを焚いたモルトであり、かつてはそのハードさを売りとしていた。
しかしビッグネームでありながら、湿気っぽい、かび臭い、熟成感が無いなど仲間内では、それほどよい評価が得られていない蒸留所でもあった。
今回5本のテイスティング後、ピートが効いていながら穏やかな利かせ方で、枯れたピートを楽しむことのできる大人のアイラという印象をもった。メンバーからは5本で100年はいっているなと高評価である。
そんなことなので、アイラモルトと特定されたあともアードベッグの名前がでてこない。種明かしの後、みな10年以下の熟成ときいて驚くメンバーであった。
蒸留再開した後のアードベッグはすばらしいと結論づけておこう。
さて、今回の5本を紹介しよう。
*** [No.1] アードベッグ スティルヤング(オフィシャルボトル)ノンチル 1998-2006 56.2% ***
(香り) トップノートはハッカとミント。ドライでさっぱりとしているが、注意深くノージングすれば、かすかに熟成香を感じ取ることができる。
軽いピート香、こなれたピート香である。その後キャラメル香がひろがり、さらにエステリーもあらわれる。
(味) ドライ。ピートが強い、シャープなピートである。ヨード香が少なく、クセの強いものではない。
*** [No.2] アードベッグ べリーヤング(オフィシャルボトル)ノンチル 1998-2004 58.3% ***
(香り) ハッカ、ミントが香る、その後エステリー。かすかにピート、酸味が心地よい。
(味) エステリーな含み香のあとすぐさまシャープなピートが現れる。にがみ、酸味、旨みが
三位一体となり、ピートだけで終わらないうまいモルトである。
*** [No.3] SMWS 33.60 アードベッグ 1998-2005 7年 58.0% ***
(香り) まず酸味が感じられる、追ってミント、ハッカなどハーブ系の香りに満たされる。その後ようやくピートが立ってくる。
前面にピートが出ず、実にうまいピートの利かせ方だ。
(味) 酸味とピートのバランスが良い。ピートはヨード香が強くなく、じつにこなれている。全体的にはシャープな味わい。やや味の数が少ないか。
*** [No.4] SMWS 33.50 アードベッグ 1994-2004 10年 59.5% ***
(香り) まったりと深い香り。酸化した印象、やや若さを感じる。その後キャラメルのキャラクターとなる。軽いピート香。
(味) ひねた香り、ただし邪魔になるほどのものではない。やや単調で若い印象。その後ピートで支配される。
*** [No.5] SMWS 33.56 アードベッグ 1998-2005 6年 59.6% ***
(香り) トップノートはミントとハッカ。奥に熟成を感じる。しばらくハーブを楽しんでいるとしだいにキャラメルが顔を出してくる。
(味) まず酸味が広がるがピートが支配的となる。じつに旨みを感じさせるよくできたモルトである。
2007年07月29日
YOUNG ARDBEG
私は残念ながら7月22日のコニサーズクラブに参加できませんでしたが、この日のテーマは、私の持ち込みネタ “YOUNG ARDBEG”、オフィシャルとソサエティから出た熟成10年以下の若いアードベッグを5本というものでした(昨夜、写真だけ撮ってきました)。実は Stand Bar マスターが不評を買うのではないかと非常に心配していたテーマだったのですが、やってみたら非常に評判がよく、なぜかブラインドでアードベッグと言い当てた人もいなかったそうです。山崎白秋さんのテイスティング・ノートがとても楽しみですね。
写真の一番右「オールモスト・ゼア」は、当日は出されておらず(一昨日に届いたとか)、ベリー・ヤング、スティル・ヤング+ソサエティが3本(ある意味これもオフィシャル?)というラインナップ。私は来週にでも復習しに行く予定なので、オールモスト・ゼアも一緒に試飲しようと思います。
2007年07月08日
ハイランドパーク(07/7/1)
山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。モルトの会、テイスティングノート
2007.07.1 スタンドバーにて
今月のお題は、「ハイランドパーク」である。
いきなりの結論ではあるが「ハイランドパーク3度目の正直ならず」である。毎回読んでいただいている方はご存知かとは思うが、意味不明の方もおられるのであらためて説明を入れておく。
言わずとしれたビッグネームのハイランドパーク、これの長熟ものが5本も集まれば美味くないはずがない。ところが1回ならずも2回もモルト会のメンバーでは散々の評価を受けている。
前回までの10本にはシェリー樽熟成は含まれていないことから「ハイランドパークは、シェリー樽熟成が不可欠」との認識を持ったメンバーは多いはずである。
そんな評価を覆すべく今回に至ったわけであるが、5本テイスティングを終えて、個性に欠ける、香りが弱い、ザラザラするなど良い言葉は出てこない。サーブする方々には申し訳ないが、またしてもリベンジならずの会となったのである。
さて、今回の5本を紹介しよう。
*** [No.1] ウイスキーエクスチェンジ ハイランドパーク ホッグスヘッド 1990-2006 16年 51.9% ***
(香り) トップノートは花のような香り、その後桃系のフルーツが現れる。ミントやハッカなどハーブ系の香りも感じられる。奥に熟成感はあるが注意深くしないとわからない。
やや酸味も感じられ、最後にはしょうがの香りも出てくる。
(味) フルーティかつフルーティ、ブドウの味が広がる。味の数は多くなくドライである。
*** [No.2] ザ・ビンテージ・モルトウイスキー社 カスク・アンド・シスル ハイランドパーク 1981-2007 25年 52.8% ***
(香り) まずミントが香る、良い香りだが印象が弱い。その後まったりした印象に変わってくる。タクアン系の香りも見え隠れする。
(味) ブドウの味が濃い。最初ピリピリ、その後ザラザラの印象。
*** [No.3] デュワー・ラトレー ハイランドパーク オークリフィル 1981-2005 24年 51.5% ***
(香り) ピッチが高く、爽やかなフルーツ香、バニラの香りもある。しばらくするとエステリーが開いてくる、熟成由来のものか。軽いピートも感じられる。
(味) フルーティだが、ドライ。単調な味わい。
*** [No.4] SMWS 4.104 ハイランドパーク オーク 16年 54.6% ***
(香り) トップノートは言葉にできない香り、突拍子もない香りではないが、なぜか言葉にできなかった。その後キャラメルが香るようになる。
少し変わったトップノートに戸惑ったが、後半はウッディーな樽香が心地よい。
(味) ジンと刺し、ドライでアルコール感を伴う。味にふくよかさが無い。
*** [No.5] ウイスキーエクスチェンジ ハイランドパーク 1989-2006 17年 55.8% ***
(香り) まったりと濃い香り。キャラメル風味、酸味がバランスしている。アルコール感は強いがフルーティ。香りの数は多く複雑である。
(味) まずブドウにみたされるが、その後ウッディな樽由来の味わいが口にひろがっていく。まったりとふくよかで濃いが、花のような印象もある。
2007年07月05日
なぜか評価が低いハイランドパーク
実は2004年に、2月・11月と2回登場しているのですが、いずれも評価が低く、「今回は3度目の正直なるか?」というStand Bar マスターのチャレンジでした。
でどうだったかというと、誰もが「悪くはないけどね」という反応。ヒントとして出てきた新しいオフィシャル12年(デザインが大きく変わっていてびっくり!)も「何これ?」。ブラインドテイスティング(なかなか当たらず)の種明かしをされてみると、ビッグネーム「ハイランドパーク」としては物足りないという結果に…
今回もシェリーものが(はっきりそれと分かるものは)なかったので、やっぱハイランドパークはシェリー樽を使わないとダメかな?といったところに意見が落ち着いてしまいました。う~~ん。
2007年07月02日
SMWS サマー・ボトリング試飲会(07/6/24)
SMWS 2007 SUMMER BOTTLING Tasting in Nagoya
Bar Barns 2007/06/24

山崎白秋さんに書いていただいたソサエティ(SMWS)試飲会のテイスティングノートを紹介します。
*** グレンファークラス 1.135 36y 54.7% ***
(香り) トップノートは、テステリーかつエステリー。最初は長熟感は控えめと感じるが、しばらくすれば深みのあるウッディーな香りに包み込まれる。奥にはバニラのような甘い香りも感じられ極めて複雑。すばらしい香りである。
(味) 味も香りに負けずウッディーである。長熟由来の渋みも感じられ、なおかつ心地よい甘味で満たされる。いつまでも至福の時間は終わらない。
*** ハイランドパーク 4.112 24y 55.3% ***
(香り) 軽くピートが香る。軽いエステリーとフルーツ香、わずかな酸味。複雑ではあるが一つ一つの香りがどれも弱い。
(味) まず若さを感じてしまう。フルーツと酸味のバランス。アルコール感が強めでやや単調に感じられる。麦芽由来の甘味と軽いピート。
*** ハイランドパーク 4.113 22y 52.7% ***
(香り) トップノートはキャラメル、それほどまったりしたものではない。酸味が香りを引き締めている。
しばらくすれば、奥の方に熟成を感じられるが、さっぱりとしたものである。
(味) フルーツと酸味。軽いピートをともなう。口ざわりがザラザラするのはピートのせいか。
*** トマーチン 11.28 16y 55.6% ***
(香り) 非常に爽やかで青空のような良い香りである。高貴なフルーツ。それでいてとてもふくよか。
(味) 濃い目のフルーツが口いっぱいに広がる。フィニッシュはひねた味わいが残る。
*** マッカラン 24.97 16y 57.0% ***
(香り) まず醤油が飛び込んでくる、酸化した甘味、こげたゴム。しばらくすれば干しブドウの香りが出てくる。
シェリー好きにはたまらない香りではないだろうか。
(味) やはりこげたゴムがひろがり、じめじめとした湿気くささ。
*** クライヌリッシュ 26.48 22y 56.6% ***
(香り) しっかりとしたフルーツ香と軽いピート。しばらくすれば奥に熟成香を感じ取ることができる。さらに時間をおけばキャラメルも香ってくる。
全体に軽いながらも複雑な香りである。
(味) フルーティーかつフルーティー。軽いピートが味を引き締めている。さらにキャラメル味が心地よい甘味とともに感じられる。
*** ラフロイグ 29.59 17y 58.9% ***
(香り) 酸味を伴う強いピート。やや単調な香りであるが、時間とともにふくよかさがでてくる。
(味) やはりピートは強いが、甘味や旨みがすばらしい。旨みは時間とともにさらに心地よく広がってくる。単なるピートのハードパンチではないモルトである。
*** クラガンモア 37.34 14y 60.6% ***
(香り) トップノートはえぐみやカラメル、醤油の香り。ただしこれで終わることは無い。慎重に香りを探せば、そんな邪魔な香りの奥にすばらしい熟成香が隠れているのがわかる。
正当派ではないが、なぜか手放せないモルトと感じさせる。
(味) ややこげた印象、シェリー樽の個性というよりもシェリーそのものを感じる。しかし奥にはしっかりと熟成感がしまわれており、しばらくすれば開放される。
*** カリラ 53.103 13y 60.7% ***
(香り) ピートは強いがボディが軽い。ややジャーキーではあるがピートが勝つ。
(味) 酸味が心地よく、ストレートなピートとコンビを組む。ジャーキーで旨みもある。
*** カリラ 53.110 10y 59.9% ***
(香り) ピートと酸味が香るが、じつに爽やかである。アイラの曇り空ではない。
(味) 味はやや単調でピートが勝ってしまう。
*** モートラック 76.51 10y 60.9% ***
(香り) トップノートはキャラメル、さらに砂糖菓子、ザラメを連想する香り。アルコール感が強い。
(味) ややアルコール焼けした味わい。まったりとしたフルーツ。
*** グレンキース 81.13 12y 60.7% ***
(香り) 青リンゴ系のフルーツ香。フレッシュなフルーツが心地よい。ややアルコール感が強い。
(味) 酸味のあるフルーツ。やや単調。アルコール感が強い。
2007年06月20日
2007サマーボトリング
4.112(ハイランドパーク)24y 55.3% リフィル・ホグスヘッド
・絞りたてのレモンとカイエンヌペッパー ・潮風と爽快なピートのフィニッシュ
4.113(ハイランドパーク)24y 52.7% リフィル・ホグスヘッド
・寝んねこ、ホギー ・ヘザーピートの温かな余韻
1.135(グレンファークラス)36y 54.7% シェリー・バット
・贅沢で滑らかなスパイス ・ダークチョコレートの中にシナモンのスパイスが複雑に絡む
11.28(トマーチン)16y 55.3% リフィル・ホグスヘッド
・甘い小雨 ・りんごの甘い糖蜜
24.97(マッカラン)16y 57.0% シェリー・バット
・にこやかにきらめく瞳 ・オロロソシェリー風味の中にビターオレンジが漂う
37.34(クラガンモア)14y 60.6% リフィル・バット
・バリンダロッホの安らぎ ・素晴らしい2ndリフィルシェリーカスク
76.51(モートラック)10y 60.9% リフィル・バレル
・フルーツと噛んだ鉛筆 ・優しく香るパイナップルシロップ
29.59(ラフロイグ)17y 58.9% リフィル・バット
・勝利のマリッジ ・やわらかいホットスモークサーモン
53.110(カリラ)10y 59.9% リフィル・ホグスヘッド
・港の側の爆発 ・まさしくスモーキーベーコン
ニューボトルは以上9本。これ以外に先にメールで案内されたクォータリーボトリングが2本。
1.134(グレンファークラス)36y 53.0% シェリー・バット
・筆舌に尽くし難い至福 ・圧倒的なレーズンとプルーン
7.37(ロングモーン)38y 53.6% シェリー・バット
・悩殺的 ・シェリーとスパイス、オレンジが溌剌としている
今回はビッグネームが揃ってますね。クォータリーの2本が出てくるとすれば長熟ものが多く、これだけで会費の元が十分にとれます。個人的にはハイランドパークの2本と、マッカランに期待してます。
2007年06月18日
グレンリベット(07/5/27)

山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2007.05.27 スタンドバーにて
今月のお題は、「グレンリベット」である。
言わずとしれた、ビッグネームの中のビッグネームである。ベースとしてはバーボン樽を使用し、きわめてフルーティー、というのがオフィシャルボトルの印象である。ところがボトラーズものとなるとこれがあてはまらない。特に長熟になるとシェリー樽のきわめてこってりしたものが多くみられる。
今回の5本もまったく正体不明で、最後にオフィシャルの12年が出されるまでは蒸留所を判断する糸口さえつかめなかった次第である。
さて、今回の5本を紹介しよう。
*** [No.1] スコッチモルトセールス グレンリベット 1979 26年 49.1% ***
(香り) フルーティーかつ甘い香り、フルーツをともなう軽めのエステリー。わずかに麦芽由来の風味とトースティな印象。ハイピッチな酸味が心地よい。
しだいに熟成が開いてきて、1時間がすぎてもなおキャラメル香をともなうまったりとした熟成香がすばらしく発散する。
(味) 素晴らしくウッディーでフルーティー。きわめて濃い味。シェリー樽熟成ではないモルトでこれほどこってりしたものはめずらしい。
心地よいにがみが長熟を主張する、ひとこと「うまい長熟モルト」と言ってしまおう。グラスからいつまでもバニラの残り香が消えることは無い。
*** [No.2] SMWS 2.60 グレンリベット 1988-2005 16年 56.7% ***
(香り) フルーティーかつ爽やかなミントが香る。酸味をともないアンズの個性。上品ではあるがやや物足りない。
(味) ドライ、追って酸味の味わい。フィニッシュはハッカ。加水すればフルーツがひらいてくる。
*** [No.3] SMWS 2.62 グレンリベット 16年 57.8% ***
(香り) ワイン樽あるいはブランデー樽で熟成されたような香り。しだいにまったりと包み込まれるような印象となる。
しばらくすればフルーティーでエステリーが開いてくる。奥にはかすかな荒さがあり、いまひとつの熟成がほしいところである。
さらに時を経ればキャラメルや梅の香りも感じられるようになり、きわめて複雑な香りと言える。
(味) アルコール感がありドライである。やや砂糖水。香りからくる味わいは感じられない。
*** [No.4] シグナトリー グレンリベット 238/384 1976-2005 28年 57.5% ***
(香り) トップノートはミント、次に爽やかなフルーティーが広がる。しばらくグラスをまわしていると、まったりとした香りが広がってくる。軽い酸味もありバランスがよい。
さらに時間がたてばウッディな熟成香に満たされる。
(味) 意外にドライでアルコール感を伴う。やはりミント、ハッカが感じられる。
*** [No.5] キングスバリー グレンリベット シェリー 622/698 1971 51.1% ***
(香り) 濃いシェリー香、ただしこげたゴムは無い。しばらくすると上品なエステル香が感じられるようになる。さらにブドウ系のフルーツが色濃く香る。十分に時間を取るとキャラメルの香りも感じられる。
(味) 口にふくむとまず醤油の個性。そのあとカカオマス。ややえぐみが感じられる、シェリーの個性はあるが、それほど強いものではない。ただしイオウは感じられる。
甘さもほどほどに感じられ、ほぼビッグボディ。
2007年05月31日
5月のテーマはグレンリベットでした
最後におまけで出てきたオフィシャルスタンダード(12年)をテイスティングしても、リベットの名前がなかなか出てきませんでした(この12年が思っていた以上に美味しく、見直したという声が聞かれました)。やはりスペイサイドものは難しいですね。
2007年05月13日
バーリー(名古屋)10周年でレフ・ブロンド生樽が登場
ベルギービールとシングルモルトが飲めるバー。5/14で開店10周年だそうです。レフ・ブロンド生樽以外にも、オルヴァル'02年ヴィンテージ、17年以上前に瓶詰めされたグレンモレンジ10年が特別に用意されるということです。
○バーリー
住所:名古屋市中区錦3-12-12 ハードワンビル1F
電話:052-953-0087
営業時間:6pm~0am 日曜祝日休み
2007年05月10日
Suntory Malt Guide
最近のサントリーはシングルモルトの広告にずいぶん力を入れていますね。「各界の著名人が語る」は、昨年11月、関東地区で3日連続で朝日新聞に掲載されたとか。同じ朝日新聞社の「AERA」でも同じような企画を見ました。
2007年05月05日
ロングモーン(07/4/22)

山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2007.04.22 スタンドバーにて
今月のお題は、「ロングモーン」である。
1998年にモルト会が開催されて以来8年が過ぎ、今回通算100回目となる記念すべきイベントとなった。
通常サーブされるモルト5本は、何がしかのテイスティングがスタンドバーにてなされている。ところが今回のロングモーンでは、直前に開封されぶっつけ本番でモルト会となったとのこと。このことからもこの蒸留所に寄せる信頼が厚いといえるのではないか。
もちろんモルト会100回記念にふさわしいモルト5本が揃ったのは言うまでも無い。
さて、今回の5本を紹介しよう。
*** [No.1] キングスバリー ロングモーン 1967 45.9% ***
(香り) すばらしく上品でフルーティー、トロピカルフルーツの盛り合わせである。奥には軽くピートを感じる。わずかな硫黄香が感じ取れるが、リフィルシェリー由来のものかもしれない。しばらくすれば、長熟を感じさせるウッディーな香りが立ってくる。
(味) 素晴らしくウッディーでフルーティー。意外にも甘味は少なくドライである。
1時間ほど経つとアルコールがとんだせいか、明らかに濁ってくる、それだけ香りや旨みの成分が多いということだろう。
*** [No.2] ダンカンテイラー ロングモーン 1973-2006 32年 48.5% ***
(香り) やや軽いが上品なフルーツ香が次々と湧き出てくる。まさにフルーツの饗宴である、明るくハイピッチな香りだ。また甘さを予感させる香りも感じる。
しばらくすればフルーツは濃さを増し、熟したプラムとなる。
(味) 爽やか、かつフルーティーといえば月並みだが、じつに気持ちのよい爽やかさなのだ。樽由来のビターな味わい。甘味は少ない。最後にブドウで満たされる。
*** [No.3] SMWS 7.35 1968-2006 38年 49.8% ***
(香り) まず赤いのに驚かされる。トップノートは濃いフルーツ香、極めて濃い。奥にはやや醤油の香り、嫌味なものではなくコクを感じさせる種類のものだ。
しだいに爽やかなエステリーが顔を出す。さらに時間を経れば、熟成由来のキャラメル香がひろがる。奥には「いがいが」としたごく軽いピートとシェリー由来の香ばしさ。
(味) 重いシェリー味、シェリー酒が入っているような味わい。これだけシェリーの個性がありながらこげたゴムは無い。
ドライフルーツに上乗せされた苦み、渋みが実にうまい。味は極めて複雑でいくらでも飲んでいられる。
*** [No.4] 土屋守シングルカスクコレクション ロングモーン 69/143 1969-2000 30年 53% ***
(香り) 極めてフルーティーだがアルコール感も感じられる。しだいにまったりとした濃いエステル香がキャラメルとともに広がってくる。軽いピート香とウッディーな香り。いつまでも突き抜けるフルーツ香は終わらない。すばらしい香りである。
(味) フルーツとウッディーが交互に攻めて来て美味さに打ちのめされる。わずかなシェリー樽の個性。甘味とビターのバランスもすばらしく、フィニッシュはいつまでも終わらない。
*** [No.5] ウイスキーエクスチェンジ ロングモーン シェリー cask no.28 1970-2006 36年 56.1% ***
(香り) きわめてフルーティー、何種類ものフルーツが織り成すシンフォニー。甘い香りと極めて上品かつ濃いエステル香。酸味がバランスし、重ったるさを感じさせない。
(味) ウッディーかつウッディー、複雑な樽の含み香である。ほろ苦さ、甘味、酸味がめくるめくようにあらわれる。さまざまなフルーツと樽の含み香がグラスから開放され、口の中で嬉々として踊りまくる。
2007年04月25日
コニサーズクラブ100回記念 (3)
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2007年04月24日
コニサーズクラブ100回記念 (2)

いつもテイスティングノートを書いていただける山崎白秋さんは、5杯が出揃うまでノージングだけして、それから味を確かめます。ぎっしりメモが書き込まれたテイスティングシートと一緒にグラスの写真を撮らせてもらいました。
うまく色が出ませんでしたが、3杯目(一番左)はウイスキーとは思われない鮮やかな赤で、それ以外はゴールド系の色でした。トロピカルフルーツの香りがさっと開いた一杯目は時間が経つと濁ってしまいましたが、香りはなかなか消えませんでした。2杯目もやはり蜂蜜のような甘い香りですが、どちらも味は以外にビターで、軽くピートも感じました。
3杯目はさすがにウッディでしたが、味はびっくりするぐらいドライ。シェリーものにありがちなゴムや硫黄の香りはなく、非常に個性的でした。4杯目、5杯目はどちらも素晴らしく美味しく、「うわ~、うめぇ~」みたいなことしか言えない自分がちょっと情けない… 3番以外はどれも非常にバランスが良いモルトばかりで、甘い香りとややビターかつドライな味わいが共通していました。
今回はStand Barのマスターも、全く試飲しておらず、すべてその場で封を切ったとのこと。順番はアルコール度数が低いものからということを知らされていましたが、ここで5本の熟成年数を合計すると174年!(新記録です。これまではファークラスの171年)ということが明かされて、一同びっくり。いつものように単一蒸留所の5本であることも明らかになって、皆の推理が始まりました。
2007年04月23日
コニサーズクラブ100回記念 (1)

例によって、ブラインドテイスティングで行なわれましたので、3杯目が登場したこの時点では、まだ何が出てきているのか分かっていませんが、「いいね」「美味しいね」という声があちらこちらから聞こえてきました。
2007年04月04日
SMWS スプリング・ボトリング試飲会(07/4/1)
SMWS 2007 SPRING BOTTLING Tasting in Nagoya
Bar Barns 2007/04/01
恒例のソサエティ(SMWS)試飲会のテイスティングノートだが、今回はいつもの著者、山崎白秋氏が残念ながら欠席だったため、ピンチヒッターを務めることになった。また、これも残念なことに、クライヌリッシュ(26.48 22y)とラフロイグ(29.58 12y)が未着ということで、テイスティングできなかった。そんなわけで、カリラを除くと強く個性を主張するモルトはなかったが、よくまとまったモルトが集まっていたように思う。この他に新着のアルマニャックもテイスティングしたが、葡萄の風味が分かり易すぎて、物足りなかった。
*** グレンファークラス 1.133 20y 48.8% ***
(香り) 上品できれいな甘いトップノートだが、かなり軽い印象。
(味) やはり甘いが、意外にシャープでドライ。ブラインドで出されたらファークラスの名前は絶対に出てこないだろう
*** グレンリヴェット 2.69 21y 52.7% ***
(香り) はちみつのような濃厚な甘い香り。軽くウッディ。
(味) 甘くはあるが香りから想像するよりはずっと優しい。甘さはふわっと柔らかく膨らみ、心を和ませてくれる。時間がたつと、リヴェットらしい葡萄も出てくる。
*** カリラ 53.103 13y 60.7% ***
(香り) 甘さと煙り。ソサエティらしいカリラではあるが、かなりマイルド。
(味) 甘さとピートの苦味がうまくバランスしている。やはりカリラにしてはマイルドで飲みやすい。
*** グレンオード 77.12 18y 58.4% ***
(香り) 最初にレモンの香りを感じ、次にピートが意外に効いていることに気づく。
(味) 味にもピートが感じられ、軽い甘さがそれをうまく包み込んでいる。表現しがたいが、このピートはアイラと明らかに違い、かなり硬質に感じる。いかにもハイランドモルト的。
*** グレンキース 81.13 12y 60.7% ***
(香り) フルーツを加えた、はちみつドリンク。
(味) フルーツを使った焼き菓子。ハーブのような苦味も感じ、かなり重厚。
*** ブレイズ・オブ・グレンリヴェット 113.13 12y 58.0% ***
(香り) 松脂の印象があるが甘さもあり、他にも軽い石鹸香など様々な香りが入り混じる。12年とは思えない複雑さ。
(味) 軽くビターでかつスパイシー。味も複雑かつよくまとまっていて、お買い得な1本だと思う。
2007年04月02日
グレンタレット(07/3/25)
山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。モルトの会、テイスティングノート 2007.03.25 スタンドバーにて
今月のお題は、「グレンタレット」である。
スコットランド最古の蒸留所として有名であるが、タウザーをご存知の方も多いのではないだろうか。
ハウススタイルとしては、青リンゴ系のフルーツで、ライトかつ爽やかといった印象がある。オフィシャルボトルではライトなものが多いと思うが、ボトラーズものではどうであろうか。
さて、今回の5本を紹介しよう。
***[NO.1] SMWS 16.28 グレンタレット 1988-2005 16年 50.1% ***
(香り)トップノートは上品でドライ、香りの立ちの遅い方である。しばらくすると軽くフルーツが香ってくる、梨系。奥にいがいがしているのは、軽いピートであろう。
わずかにタクアン香がするが、シェリー樽由来のものであろうか。さらに時間をおけば甘さやバニラも感じることができる。酸味もバランスして香る。
(味)酸味を基調とする味。素晴らしくウッディーでフルーティー。控えめな熟成を堪能できる。
***[NO.2] ウイスキーエクスチェンジ グレンタレット 1978-2005 27年 49.9% ***
(香り)ドライかつ軽くフルーティー。わずかなタクアン香と弱いピート。しばらくグラスを回していると麦芽由来の風味とともに甘味が漂ってくる、。
(味)やはりドライかつフルーティー、味にピートは感じられない。ミディアムボディー。
***[NO.3] ブラッカダー ローカスク グレンタレット 1978-2005 27年 50.1% ***
(香り)まったりとふくよか。ミルキーな丸みがこころを落ち着かせてくれる。さらに少しの酸味と包まれるような木の香り。
(味) 軽いフルーツのあじわい、梨系。じつにさわやかな梨である。
***[NO.4] ウイスキーエクスチェンジ グレンタレット 1978-2006 28年 48.7% ***
(香り) 軽い酸味、ほんのわずかなタクアン、リフィルシェリーか。しだいに香りは開いてきてじつに華やかになってくる、青空のようだ。フルーツの香りも濃い、ブドウ系のフルーツである。
熟成由来のウッディー香りもすばらしい。かすかにフェノールを感じる。
(味)フルーティーではあるが意外にからい。味では梨系のフルーツである。ウッディーな含み香はやはり熟成由来のものか。
***[NO.5] キングスバリー グレンタレット バーボン 1980-2097 16年 54.5% ***
(香り)花の香りと、まったりとしたふくよかさが同居する。ミルキーな香りはホッとする種類のものだ。
ややアルコール感があり、砂糖水を感じるのは若さからか。しだいにバニラ香が広がってくる、バーボン樽由来であろう。
(味)ドライで口の中がジンジンとする。ブドウ系のフルーツ。やや単調なあじわい。
2007年03月31日
2007年03月29日
99回目はグレンタレット
3月25日に開かれた通算99回目のコニサーズクラブ、テーマは南ハイランドの「グレンタレット」でした。16年という熟成年数にもかかわらず、10年以上長いもの以上の熟成感があったソサエティのボトル(写真一番左)が秀逸で、それに次ぐ評価だったのが、ギリシャ文字ラベルじゃない方のウイスキー・エクスチェンジ(右から3本目)だったように思います。後者は私が後から買った6本目のボトルで、会の前に偶然ストックをチェックしたので急遽ラインナップに加えられました。
ブラインドでは、甘い香り、かすかなピートとハーブ系の味を感じ、ハイランドモルトだろうとは思いました。全体に度数が低く、パンチは乏しいけれど、飲んでいて和むモルトだなというのが全体的な印象です(詳しいデータは山崎白秋さんのテイスティングノートと一緒に紹介します)。
2007年03月22日
チョコレートとモルトのマリアージュ
実は書きそびれていたのですが、先月はディアジオが名古屋で開催したタリスカーのヴァーティカル・テイスティングにも出かけました。ニューメイク(ニューポットではなくこう言ってました)や3年のタリスカーもなかなか面白かったのですが、表題のテーマでゴディバのビターチョコレートが出てきてました。
チョコレートを口の中で溶かして、そのままタリスカー10年を飲むという趣向でしたが、たしかになかなかいけました。家でアイラモルト(JMのトリニティの1st)と合わせてみたけど、ちょっと喧嘩する気がしました。特にタリスカー10年は、かつて言われた「口の中ではじける」という印象が弱まって、ほのかな甘さを感じるところが合うのかもしれません。
話は変わりますが、ディアジオはタリスカーをシングルモルトのメインブランドに位置づけたようで、あえてアイラやスペイサイドをはずした戦略がどう出るか興味深いところです。







