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2007年01月20日

What's Connoisseurs Club ? 5

コニサーズクラブにとって大きな転機となったのが、2003年2月、山崎白秋さんのデビュー(?)です。彼がこのペンネームで毎月テイスティングノートを書くようになったことで、ほったらかしだった私のホームページも頻繁に更新するようになり、記録もしっかり残るようになったのです。

彼は5種類のモルトが出揃うまでノージングするだけで、決して口にはしません。飲んでしまうと香りが分からなくなるので、というのがその理由。昨年の8月分からはこちらにもアップしていて、これを楽しみにしているというコメントもいただいています。

毎月、素晴らしいテイスティングノートを書いていただける山崎白秋さんには本当に頭が下がります。データベース化を目指した私のサイトは更新が滞っていますが、何とかがんばって追いつきたいと思っています。  

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2007年01月13日

スプリングバンク(06/12/24)




山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

   2006.12.24  スタンドバーにて

 今月のお題は、「スプリングバンク」である。

スプリングバンク。「モルトの香水」「塩味が強い」などなど、個性的な言葉で表現されてきたモルトであり、モルト呑みの間では言わずとしれたビッグネームである。

かつては、「モルトの香水、甘く深い香り」の印象が確かに感じられた。それは上質なシェリー樽を好んで使っていたこと起因するものであろう。

一転して最近のオフィシャルボトルでは、「麦芽風味」「ドライな甘味」そんな印象が強い、意識してシェリー樽を使わないようにしているようである。

今回も、NO.4のモルトにそれが感じられたのである。

今回の5本もバラエティーにとんでおり、明らかなシェリー樽熟成のもの、良質のオーク樽のものとクリスマスに出されるのにふさわしい、すばらしいモルトたちであった。

 さて、今回の5本を紹介しよう。


***[NO.1]スコッチモルトセールス スプリングバンク  1974-2002 48% ***

(香り)ややこげたトップノート。しだいにエステリーとなり、軽いシェリー香を感じることが出来る。

しだいにタクアンの香りが強く出てくる。醤油のような風味もある。

(味)甘味が強い。口に含んでいると、えもいわれぬ旨みを強く感じる。


***[NO.2]キングスバリー ケルティック スプリングバンク 50.6% ***

(香り)ややこげた印象、灰臭くもある。軽い酸味と甘い香り。しだいにエレガントな香りとなってくる。

 さらに時間が経てばキャラメルの香りに支配される。

(味)シェリー樽の「こげた」個性が強い。湿気て暗い印象。


***[NO.3]キングスバリー ジョンマックドゥガル スプリングバンク 1991  59.7% ***

(香り)エステリーで極めて上品。軽いシェリー香。かすかに生臭いところはシェリー樽由来であろうか。

しだいに爽やかな酸味が出てくるが、さらに深みが加わってすばらしい香りとなる。キャラメル香とバニラ香も感じられるのでバーボン樽熟成かもしれない。

(味) きわめて深い含み香。熟成由来のにがみが心地よい、酸味がバランスを取っている。


***[NO.4]SMWS 27.49 スプリングバンク  1989-2002 12年  54.7% ***

(香り)  香ばしい香りとキャラメルの個性。オイリーでもある。最初かすかにモルティーであったが、しだいに強くなってくる。

 甘味が強い、やや酸味が香る。奥にはヌカの香りもある。

(味)   酸味が心地よい、かすかな発泡を感じる。ドライであるが甘い。味ではモルティーな印象はない。


***[NO.5]ダン ヴィーガン  スプリングバンク 1974-2003 28年  54.0% ***

(香り)きわめてエステリー、かつスイート。非常に明るい香りである。酸味が心地よくフレッシュ。やや発泡を感じる。

しだいにキャラメル香や、深い木の香りに包まれる。新鮮さと熟成が同居したすばらしい香り。

(味) ウッディーな含み香がすばらしい。エステリーがあとを追う。酸味のなかに熟成由来の苦みが心地よい。  

Posted by ophiuchi at 15:42Comments(2)TrackBack(1)Tasting Note

2006年12月31日

来年も美味しいモルトに出逢えますように

毎月のコニサーズクラブで5本ずつテイスティングするので都合年間60本、SMWSの試飲会も4回(残念ながら1回欠席しました)あるので、やはり軽く100本以上は飲んでますね。コニサーズクラブは今月で、9年目に入って間もなく100回を向かえます。

お酒を飲める幸せに感謝しつつ、年を越します。皆さんも良いお年を。  

Posted by ophiuchi at 17:32Comments(3)TrackBack(4)あれこれ

2006年12月26日

今月のコニサーズクラブ

初めての方が2人参加され、いつもの顔ぶれもほぼフルメンバーで(クリスマスイブだというのに(^_^;)にぎやかな会になりました。

テーマは「スプリングバンク」で、私の記憶では前に登場したのは2002年の10月か11月だったと思うので、ほぼ4年ぶりということになります。今回も私の持ち込みネタでしたが、となりの山崎白秋さんが、早い段階で「スプリングバンクにこういうのあるよね」みたいな発言をしていたので、さりげなく話題をずらしたりしてました。

詳しいデータは山崎白秋さんに書いていただくテイスティングノートでご覧いただくことにしますが、今回はシェリーバット熟成の2本(スコッチモルト販売の28年とキングスバリー・ケルティック1990)とオーク樽と思われる3本(キングスバリー・ジョンマクドゥーガル1991、SMWS12年、ダンビーガン28年)が対照的で、後者のほうに良い評価が集まりました。

28年の2本は悪くないけど、長期熟成ゆえかバンクらしさがあまり感じられないのがちょっと残念。個人的に気にいっていたジョンマクドゥーガルは、ブラインドでも良いと思えたのでほっとしました。  

Posted by ophiuchi at 17:12Comments(3)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2006年12月21日

SMWS ウインター・ボトリング試飲会

山崎白秋さんからテイスティングノートをメールしていただきましたので掲載します。


SMWS試飲会、テイスティングノート   2006.12.10  BAR BARNSにて


*** [NO.1]  2.68   グレンリベット   30年  57.5%   ***

(香り)最初はライトと感じるが、しだいに深みと熟成が花開いてくる。フルーティーでエステリー。ただしリベットのイメージより華やかさが少ない
     
(味)味はきわめてフルーティー。酸味とかすかなピート。うまみ成分が多く、味わい深い。


*** [NO.2]  3.121   ボウモア    17年  56.9%   ***

(香り)ピートが強く香る。エステリーかつジャーキー。酸味も感じられるがそれほど複雑な香りではない。
 
(味)きわめてパフューミー、ボウモアそのものである。印象としてかなり綺麗でカラフルである。


*** [NO.3]  26.47  クライヌリッシュ  22年  57.6%  ***

(香り)深いキャラメルとタクアンあるいはヌカの香り。しだいにバニラ香の甘い香りで満たされる。

(味) 軽いピートとフルーツ、それに適度な酸味。気がつけば、こじんまりとしたブローラの個性。


*** [NO.4]  36.34  ベンリネス   36年   52.7%   ***

(香り)少なくないピートを感じる。しだいに中程度の熟成が広がってくる。やや暗い印象。さらに時間がたてばバニラと酸味を感じることができる。

(味)中程度のピート、苦味は熟成由来のものか。ほどよく酸味がバランスしている。


*** [NO.5]  37.29   クラガンモア  18年   56.9%  ***

(香り)すぐさま熟成を感じることができる。ウッディーでエステリー。非常に心地よい。

(味)やはりウッディーで熟成感を堪能できる。酸味もほどよく、リピートオーダーしたくなる。

 このモルト、以前テイスティングしてますね、較べていただくとおもしろい。


*** [NO.6]  46.13  グレンロッシー  28年   55.4%  ***

(香り)まったりとした熟成感、ロッシーの爽やかな印象はない。軽いシェリー香。

(味)意外とドライでピリピリとしている。もうすこし熟成感がほしい。


*** [NO.7]   53.99   カリラ    12年  61.2%   ***

(香り)いきなりピートのハードパンチ。ジャーキーでスモーキー。さらにドライ。
                
(味)あなたはこのピートに勝てるか。そんなカリラらしいカリラである。やや甘味を感じる。


*** [NO.8]   62.14  グレンロッキー  26年   52.8%   ***

(香り)ライトで香りの立ちが遅い。その後エステリーがようやく顔を出す。軽い熟成香とわずかなピート。
                
(味)ドライで辛い。味の立ちも遅いようであり、熟成感を感じるには何度もグラスに口に運ばなければならない。
 

*** [NO.9]   66.20   アードモア   20年  54.1%  ***

(香り)軽いピート。深々とした香り。キャラメルの個性、じつにまったりしている。

(味)ざらざらとした口当たり。中程度のピート。どうにも言葉にできない旨みがあるおもしろいモルトである。


*** [NO.10]  121.17 アイル オブ アラン  8年  57.8%  ***

(香り)タクアンの香り。にがみを感じさせる香り。
                
(味)やはりタクアンである、若さを強く感じる。酸味がほどよい。


*** [NO.11]  125.1  グレンモーレンジ  13年  51.2%   ***

(香り)酸味を感じるトップノート。爽やかでフルーティ、明るく澄み切った香り。しだいにバニラが広がる。

(味)ドライではあるがフルーティ。軽いピートを感じる


*** [NO.12]  125.2  グレンモーレンジ  11年  53.5%   ***

(香り)トップノートはバニラ。非常に甘い香りで満たされる。

(味)ドライであり、しばらく口に含んでいると苦味が感じられる。中程度の熟成感。


*** [NO.13]  125.3  グレンモーレンジ  13年  53.3%   ***

(香り)エステリーではあるが重い香り。意外に若さも感じられる。
               
(味)酸味が心地よい。うまみ、深みを味わえる。ゆったりとした熟成感で安らぎを感じることができる。


*** [NO.14]  125.4  グレンモーレンジ  13年  55.9%   ***

(香り)上品な酸味を感じさせる香り。熟成感がすばらしい。濃いぶどうの香り。

(味)やはり酸味を心地よい。ひのきを思わせる味わい。非常にシャープである。


*** [NO.15]  125.5  グレンモーレンジ  11年  54.9%   ***

(香り)深々としたノップノート。ウッディな熟成感も大で、素晴らしい香りのモルトである。しだいに甘いバニラの香りに支配される。

(味)まったりとミディアムボディ、バタースカッチのあじわい。苦味がほどよく、軽いピートも感じることができる。


*** [NO.16]  125.6  グレンモーレンジ  11年  57.4%   ***

(香り)バニラが甘くひろがり、癒される香りである。軽くエステリーで熟成を感じさせる。

(味)ライトで味の立ちが遅い。フルーティーではあるがドライ。
  

Posted by ophiuchi at 13:22Comments(2)TrackBack(1)SMWS

2006年12月12日

SMWS試飲会(2006 Winter)

12月10日、名古屋伏見の BAR BURNS で行なわれた試飲会に出かけました。



ずらりと並んだボトル。一番左はグレンリヴェット30年、印象があまり残っていないのはグレンモーレンジのせい?2本目ボウモア17年は「らしいボウモア」で結構好きです。5本目クライヌリッシュ22年は「あれ?」という感じ。次のベンリネス36年も悪くないけど、グレンロッシー28年(右から3本目)が今回の個人的No.1でした。一番右のカリラはいつものソサエティの強烈なカリラ。



左から2本目、アラン8年はもう少し熟成させて欲しかったような… バーボンの手前に今回の目玉、グレンモーレンジが3本。ここに写っていない125.1~3を含め6本すべてを試飲。11年~13年と同じような年数なのに味わいはヴァラエティ豊かでした。端正な125.1が好印象だったけど、日本発売の4~6はどれも複雑な味わいで楽しめました。



グラスにラベルを貼って回し飲みするのがコニサーズクラブスタイル。たくさん注いであっても決して飲み残しません。メモがいっぱい書かれたボトルリストは山崎白秋さんのもの。テイスティングノートをお楽しみに。

今回はウスケバ仲間のクライフさんともお話でき、とても楽しかったです。(全24種類を試飲してしまったので、翌日(昨日)はさすがに半分死んでいましたが(^_^;)  

Posted by ophiuchi at 18:49Comments(4)TrackBack(1)SMWS

2006年12月08日

グレンモーレンジ

本日、SMWS(ソサエティ)から125.4~6の3種類が電話のみの注文で発売されましたが、一人一種類の一本のみという限定だったにもかかわらず一時間足らずで売り切れたそうです。

コニサーズクラブのメンバーは私を含む3人で一本ずつ確保できました(これはラッキーだったかも?)。試飲会で125.1~6のすべてがテイスティングできるそうなので、お宝として開けずに取っておくことになりそう。

名古屋の試飲会(12/10)は意外に申し込みが少ないように聞いていたのですが、現在はどうなんでしょうね。

SMWS(ソサエティ)日本支部HP  

Posted by ophiuchi at 17:14Comments(3)TrackBack(0)SMWS

2006年12月06日

グレングラント(06/11/26)




山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。


モルトの会、テイスティングノート   2006.11.26  スタンドバーにて

 今月のお題は、「グレングラント」である。

グレングラント。ビッグネームではあるがオフィシャルボトルはあまりぱっとしない、ただしボトラーズものとなると、長熟の「こてこてシェリー」が有名である。

今回あえて出さなかったかどうかは定かではないが、こてこてシェリーは一本もなかった。フルーティであること、ミントの印象があることからスペイサイドかハイランドではないかと思ったが最後までグレングラントの名前はでてはこなかったのである。

5本のノージングを終えて、バラエティにとんだ5本であるのでビッグネームではと感じた。グレンファークラス、グレンリベットが頭に浮かんだが、またしてもみごとに外されてしまったのである。

 さて、今回の5本を紹介しよう。

***[NO.1] キングスバリー ニューケルティック グレングラント 1969 51.5% ***

(香り)きわめてフルーティー、すっと澄み切った明るさである。すぐさまミントが香ってくる。酸味が爽やかさを助長している。
  しだいに深い香りが現れ、長熟を予感させる。

(味)やはりフルーティーである。味では熟成感がすぐさま現れる、それもかなりの長熟と思われるものだ。樽由来のウッディな心地よさ。さらにドライでもある。


***[NO.2] ベニーバ  グレングラント 1977  24年  54.8% ***

(香り)タクアンの香り、臭みが強い。酸化したアルコールの香り。しだいにキャラメル、バタースカッチの香りを感じるようになる。オイリー。
さらに時間が経てば、えもいわれぬゴージャスな香りが見え隠れする。

(味)やはりタクアンである、ドライで若さを感じる。


***[NO.3] ダンカンテイラー ピアレス グレングラント 1974-2003 28年  55.1% ***

(香り)エステリーで極めて上品。ミントも心地よい、ミディアムボディ。軽いシェリー香と熟成感。
しばらくすれば甘い香り満たされるようになり、さらにウッディーな香りがすばらしい。

(味) キャラメルの含み香、きわめて深いものである。すばらしい熟成感である、最上のエステリーとウッディー。


***[NO.4] SMWS 9.30 グレングラント 1972-2001  28年 56.6% ***

(香り)まず感じるのは華やかな香りである、あえていえば「うきうき」とさせる香り。
しだいにキャラメル香がでてきて、まったりとさせてくれる。エステリーな印象は熟成由来のものだ。
さらにウイスキーボンボンの香り、奥にはバニラの香りも。幾種類もの香りが次々とでてきてお得なモルトである。

(味)トロピカルフルーツを感じさせる味。しだいに梅酒の味ともいえる含み香となる。アルコール感は強くピリピリする。


***[NO.5]  ゴードン アンド マクファイル グレングラント 11990-2006 15年 60.3% ***


(香り)上品な生ぶどうの香り、その後トロピカルフルーツの香りに満たされることになる。熱帯のリゾートで感じられるこの香りは初めての経験である。
 その後ワインの香りも出てくる、さらにフレッシュジュースも。フレッシュとはうらはらにキャラメルやウッディーな香り、さらにバニラと、深々した香りも併せ持つモルトである。

(味)ピリピリとしていてドライ。やや渋みも感じられる、酸味が味に華やかさを出しているがそれほど印象的なものではない。香りに較べると味は単調なところが残念だ  

Posted by ophiuchi at 18:11Comments(3)TrackBack(1)Tasting Note

2006年11月29日

今月のコニサーズクラブ

今週中に補習される方があるので、テーマが何だったかは秘密です(追記に感想あり)。  
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Posted by ophiuchi at 19:31Comments(5)TrackBack(2)Connoisseurs Club

2006年11月23日

SMWSにグレンモレンジ登場!

http://www.whisk-e.co.jp/news/2006103101.html

「満を持して」といったところなので、本当に楽しみですね。12/10に名古屋伏見のバー・バーンズで開かれる試飲会、コニサーズクラブのメンバーは第2部に参加します。奥のボックス席が指定席のようになってているので、多分そこでいつものように回しのみしていると思います。もしよろしければ声をかけてみてください。  

Posted by ophiuchi at 11:12Comments(4)TrackBack(1)SMWS

2006年11月16日

サントリー輿水チーフブレンダーのコメント

11/9に放送された、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にサントリーのチーフブレンダー輿水精一氏が出演されました。最初に見たときは酒を飲みながらで、面白いコメントがあったなぐらいにしか憶えていませんでしたので、昨夜というか11/16深夜1:10からの再放送をじっくり見ました。

失敗作の話とか製品開発にまつわるエピソードも面白かったのですが、モルト原酒をノージングしたときの輿水さんの短いコメントが興味深かった。「カツオ節」「おせんべい」は想像がつくけど、「ドクダミ」ってどんな香りだっけ?

取材中に行なっていたブレンド(白州のシングルモルトだったかな?)のキーになるのは「硝煙」を感じる、普通ならバツのモルトだそうです。優等生のブレンドに0.1%程度加えて、あえて引っかかるところを出そうということらしい。

普段シングルカスクものばかり飲んでいる私ですが、ブレンデッドや複数のモルトが使われたオフィシャルのシングルモルトもじっくり飲んでみたいと思いました。でもバツになったモルト原酒もぜひ味わってみたいな~  

Posted by ophiuchi at 16:00Comments(1)TrackBack(0)あれこれ

2006年11月15日

What's Connoisseurs Club ? 5

毎回ブラインドテイスティングを行なっているコニサーズクラブですが、一度だけ内容を明かしてテイスティングしたことがありました。それはラフロイグ10年、15年、30年、40年(!)のヴァーチカルテイスティングで、多分2001年の秋ごろのことではなかったかと思います。

このときだけは会費が1万円でしたが、30年でもなかなか飲めないのに、40年をティスティングできて大満足でした。ラフロイグ40年は一言で言えば「幽玄」で、香りの印象(あくまで個人的なものですが)は「くもの巣とほこりに覆われた古い家の屋根裏」。ブラインドだったとしても同じ表現をしただろうと思います。  

Posted by ophiuchi at 15:29Comments(3)TrackBack(2)History

2006年11月09日

ピーティーだけどアイラじゃない(06/10/22)

モルトの会、テイスティングノート
   2006.10.22  スタンドバーにて

 今月のお題は、「ピーティーだけどアイラじゃない」である。

ピートといえばアイラモルトが定番あるが、今回はアイラ産ではないモルト5本が集められた。

5本のノージングを終えて、ヌカの香りのするモルトが3本あった。ピートとヌカ臭、関連性はないようだが今後の課題としてウォッチしていくつもりである。

今回は出題者にまんまと騙されてしまった。会も終わりに近づいてくると、アイラものからメモリーを引き出す作業にはいってしまったのである。どれがカリラで、どれが新しいボウモアか、ではラフロイグはどれだ、、、そんな思いをめぐらせていた。それほどピートとアイラの結びつきは強いのである。

 さて、今回の5本を紹介しよう。

***[NO.1]  SMWS 118.2 クーリー(カネマラ)  1992-2003  10年   57.6% ***

(香り) トップノートは爽やかな酸味、その後ミントが心地よく香り、さらに甘味が追っかけてくる。
      エレガントな香りはリフィル樽熟成で、長熟を感じさせる。さらに時間がたてばリンゴの香りも加わる。
      
(味) からい飲み口である。すぐさま軽いピートが広がるがフェノールを伴う種類のものではない。
      アルコール度数の関係なのか口の中がじりじりする。


***[NO.2]  SMWS 122.3 クロフテンギア   1992-2004  11年   59.7% ***

(香り) ヌカの香り、あるいはなめし皮の印象。ピート香を感じ、いがいがする。アルコール感が強い。
      日本酒の古酒のような「ひねた」香り。しだいにピーナッツキャラメルの香りを感じるようになる。

(味) やや香ばしく、ゴムっぽい、シェリー樽であろうか。ピートも強いがフェノールやヨードは感じられない。
苦味が感じられ、味を引き締めている。 


***[NO.3]  SMWS 119.4 山崎   1993-2003  10年   58.1% ***

(香り)  フルーティーかつピーティー。まったりと濃い香りに満たされる。軽いシェリー香とヌカっぽい香り。しだいにキャラメル香がひろがり熟成を予感させる。
      軽快さと重厚感を併せ持つすばらしい香である。

(味)   ピートを強く感じる、シャープなピートだ、ただしヨードは感じられない。からい飲み口ではあるが、しばらくすればフルーティーな味わいであることが理解できる。


***[NO.4]  SMWS 11.26 トマーチン  1989-2003  13年   61.9% ***

(香り) ヌカの香りを強く感じる。アルコール感も強い。単調な香りでひろがりが無い。しだいにキャラメル香がでてくる。

(味)  ざらざらとした舌触り、麦芽由来の甘味を強くかんずる。シャープなピートも強くでてくる。


***[NO.5]  SMWS 120.2 白州  1988-2003  14年   62.9% ***

(香り) まず熟成感を感じる。樽はリフィルのシェリー樽であろうか。ピート香は強いがヨードやフェノールは感じられない。
      しだいに酸味を伴うフレッシュなフルーツがひろがってくる。

(味) やはりピートが強い。次に甘味がひろがり、深みを感じさせる。口の中をぴりぴりと刺す感覚で、アルコール感が強い。  

Posted by ophiuchi at 09:29Comments(5)TrackBack(0)Tasting Note

2006年11月07日

SMWS(ソサエティ)のこと

先月のコニサーズクラブのテーマは「ピーティーだけどアイラじゃない」ですが、私の中の裏テーマは「なぜかSMWSは若い(しかもアイラ以外の)ピーティー・モルトが好き」でした。

私が "THE SCOTCH MALT WHISKY SOSIETY" に入会したのは1999年のことで、もちろんコニサーズクラブがきっかけでした。名古屋で初めて開かれたSMWSの試飲会で最初に飲んだのは、39.22(リンクウッド13年)で、なんてシャープな味わいなんだと驚いたことを鮮明に記憶しています。

入会時の1本は46.6(グレンロッシー19年)でしたが、このときのリストを見てみると、結果的に相当な種類を買っていました。特に印象に残っているのは、30.17(グレンロセス17年)、95.3(オスロスク20年)、7.14(ロングモーン17年)、85.12(グレンエルギン18年)の4本で、これらの素晴らしいモルトたちに出逢わなかったら、コニサーズクラブへの参加(もしかしたら会そのもの)が、これだけ続くことはなかったと思います。

そんな訳で、コニサーズクラブには数多くのSMWSボトルが登場していて、先回のように5本すべてがそうだったというのも、グレンファークラスで経験済みです。コニサーズクラブに登場するモルトはボトラーズのシングルカスクものが多いのですが、SMWSのレベルは総じて高いので登場する回数もかなり多くなっています。  

Posted by ophiuchi at 16:15Comments(4)TrackBack(1)SMWS

2006年10月29日

10月のラインアップ




↑撮影モードを間違えてブレてしまったのですが、いい感じだったので採用しました。

10月28日開催のコニサーズクラブのラインアップ、今回はすべてSMWS(ソサエティ)ばかり、久しぶりに蒸留所はばらばらでテーマは「ピーティーだけどアイラじゃない "Peaty malts but Islay"」です。

1.No.118.2(クーリー) 92.8-03.2 10年 57.6%
2.No.122.3(クロフテンギア) 92.9-04.7 11年 59.7%
3.No.119.4(山崎) 93.4-03.6 10年 58.1%
4.No.11.26(トマーチン) 89.6-03.1 13年 61.9%
5.No.120.2(白州) 88.10-03.6 11年 62.9%

アイラじゃないどころか3本はスコッチですらありませんが、思惑どおり(今回は私の持ち込みネタです)メンバーは当初アイラではないかと勘違いしてくれました。年数も10年から13年と若いものばかりですが、若さを特に感じたのは2と4、わずかの差ながら熟成年数が長いスコッチの2本でした。

メンバーの評価は一番若い山崎の圧勝(私も大好きなモルトなので納得の結果でした)。続いて白州、クーリーの順で、話題になったクロフテンギアは私を含む数人がノーサンキュー、トマーチンは評価が分かれました。素晴らしく美味しいピーティーモルトを造るサントリーの技術(器用さ?)に改めて脱帽しました。  

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2006年10月24日

今月のコニサーズクラブ

後で復習される方がいるので詳しくは書けませんが、なかなか面白いテーマだったと思います(人数が少なかったのは日本シリーズが行なわれていたせい?)。山崎白秋さんのテイスティングノートをお楽しみに。

私は先日、名古屋で行なわれたスコッチモルト販売の試飲会で出されたボトルや、SMWS(ソサエティ)のボトルをメンバーに代わって注文していたのがスタンドバーに届いていたので、集金人に化していました。  

Posted by ophiuchi at 11:57Comments(6)TrackBack(0)Connoisseurs Club

2006年10月19日

なぜブラインド・テイスティングなのか?

前にも書きましたように、コニサーズクラブの月例会は毎回ブラインド・テイスティングで、銘柄を伏せたままグラスについだ形でサーブされます(たった1回の例外は特別企画、特別価格で40年、30年、15年、10年のラフロイグのヴァーチカル・テイスティングを行なったとき)。

その理由はいたってシンプルで「面白いから」。といっても銘柄を当てるのが面白いということではなく、蒸留所名などのブランドイメージを頭から排したままテイスティングすると、それまで思ってなかったようなキャラクターを発見できることが多いのです。

登場するのはシングルカスクのモルトが多いので、例えば一つの蒸留所のモルトを5種類テイスティングすると(最近はこのスタイルが続いています)、バラバラではあるけれど共通項が見えてくる。でも、それがたいていは新発見なので、銘柄が当たることはほとんどありません。みんなで色々推理するものの、最後に種明かしすると「へぇ~」ということになります。

ほとんど名前を知られていない蒸留所が高い評価を得たり、ハイランドパークのようなビッグネームがボロボロに近い言われ方をされたりする。「ぱっとしないね」なんて言っていた人が最後に自分が一番好きだったはずの蒸留所名を聞いてパニックしたこともありました。

この楽しさを知ってしまったので、個性の違う何種類かをテイスティングして、それぞれの銘柄を当てるといったような普通のブラインド・テイスティング(?)をやりたいとは、どのメンバーも考えていないと思います。  

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2006年10月13日

What's Connoisseurs Club ? 4

毎月のテーマ探しが大変だとStand BarのマスターからSOSが出たのは、たぶん2001年頃のことだったと思います。そして、ソサエティ(SMWS)に入会して、けっこうな数のモルトを買っていた私が最初に助け舟を出すことになりました。

最初に出したのが何だったのか憶えてはいないのですが、「ブルイックラディとブナハーブン」のようなちょっとマイナーなテーマが登場するようになり、もちろん他のメンバーの協力もあって、かなり幅が広がりました。

この頃のテーマで思い出深いのが「石鹸香のするモルト」でした。私がボウモアとグレンギリーで5本集めていたので、てっきりそうだと思い込んでいたのですが、そこにエドラダワーを入れたマスターにすっかり騙されたのです。

ブラインドテイスティングで銘柄を当てるのが目的ではないのですが、成り行きとして会の最後は「さあ、今日のテーマはなんでしょう?」というのが恒例化しました。でもどれだけ続けていてもそうは当たらないもので、私も自分の出し物以外では、隣に座った人と一緒に「クライヌリッシュ」を言い当てたことがあるぐらいです。  

Posted by ophiuchi at 14:08Comments(2)TrackBack(0)History

2006年10月07日

グレンバーギ(06/09/24)

2006年9月24日に開催された時のテイスティングノートを紹介します。筆者は山崎白秋さんです。

モルトの会、テイスティングノート
   2006.09.24  スタンドバーにて

 今月のお題は、「グレンバーギ」である。

バランタインのキーモルトとして有名な蒸留所であるが、シングルカスクとなると、なかなかお目にかかれないモルトのひとつといえよう。

5本のノージングを終えての印象は、先月のダラスデューと同じくウッディーで渋さ、深みがあり、インバネス近くのモルトではないかと感じた。当たらずとも遠からずのロケーションではある。

今回は、あの土屋守シリーズの23年が出されたが、そうそうたるモルトのなかでも一際光っていたモルトであった。

 さて、今回の5本を紹介しよう。

***[NO.1]シグナトリー グレンバーギ 1975-2002 26年  53.7% ***

(香り)トップノートはミントでフルーティー、桃系の香り。しばらくするとスイートでエステリーな香が開いてくる。
      
(味)香りには無かった樽の香りが口にひろがる、さらに渋みを感じ長熟を予感させる。甘味も強いが上質に感じる甘味である。


***[NO.2]キングスバリー ハンドライティング グレンバーギ 23年 54.4% ***

(香り)ツンと硬質な香り、焼けて酸化した印象。やや麦芽風味を感じる。しだいに香りは開いてきて、ミントの香りに満たされる。奥には、さつまいもの皮の香りがある。

(味)まず若さを感じる、さらに甘い含み香がひろがってくる。単調なあじわいでアルコール感が強い。熟成年数からすると物足りない。


***[NO.3]アランジャパン 土屋守シリーズ グレンバーギ 1975-1999 23年 56.7% ***

(香り)エステリーで熟成感がすばらしい。さまざまなフルーツが次々とあらわれる。さらにウッディーな香りがグラスからどんどん湧き出てくる。
 酸味もほどよく感じられ、エステリー感とバランスする。香りだけでも満足してしまうモルトである。

(味) 樽由来の含み香がすばらしい。ぴりぴりとする酸味がこのモルトをシャープな印象としている。
 しだいにすばらしい渋みがひろがり、長熟であることを主張してくる。フルーティーでやさしい甘味もあり、まろやかさも兼ね備えている。


***[NO.4]ケイデンヘッド グレンバーギ 1993-2004 11年 59.8%  ***

(香り)ツンと硬質な香り、酸化して焼けた香り。エステリー香りがなく、アルコール感が強い。しだいに香りは立ってきて、キャラメル香が感じられるようになる。

(味)やはり若さが強く感じられる、アルコール感も強い。熟成不足で硬い味わいである。グレーンウイスキーの印象もある。


***[NO.5]SMWS 71.31  グレンバーギ 1985-2005 20年 60.6% ***

(香り)エステリーかつエステリー、フルーツ香も申し分ない。有機溶剤のMEK系の香りがすばらしい。奥に麦芽風味、若さを感じるものではなくトースティーなもの。
しばらくするとキャラメル香やバニラ香りも立ってくる。バーボン樽熟成であろうか。

(味)ウッディーな味がすばらしい、甘味が少ないがビッグボディ。さらにドライであるが複雑な味わい。たいへん出来の良いモルトである。
  

Posted by ophiuchi at 10:07Comments(3)TrackBack(1)Tasting Note

2006年10月04日

転勤族のオアシス

名古屋には転勤でやって来るサラリーマンや公務員が多く、コニサーズクラブには当初から常に一人以上の転勤族の参加が続いています。第1回からの参加者には国家公務員のTさんがいましたし、Kさんは名古屋からの転勤先、東京から参加してくれたこともありました。

今年の4月に大阪へ転勤したHさんは、数百本に及ぶモルト・ウイスキー・コレクションの引越しに苦労したというつわものでした。現在はちょうどKさんと入れ替わるようにやってきた、同じ苗字のKさんが参加していますが、彼も残念ながら転勤が近そうです。

忘れられないのはアメリカ・ミシガン州からやってきたスティーブです。米国トヨタのエリート社員と思われる彼は、アメリカの自宅にワインセラーならぬモルトセラーを持っていて、スプリングバンク蒸留所にヘイゼルバーン等のカスクを4樽預けてあるという話でした。何となく私が彼の相手を務めることになり、つたない英語で冷や汗をかきながら、色々な話を聞きだしたのも、いい思い出です。

1回だけ参加してその後は現れないという人も多いのですが、転勤族の人たちは定着率が高いように思います。こうしたメンバーが抜けていくのは寂しいけど、月1回のコニサーズクラブは彼らにとって「オアシス」のような存在だったと確信しています(もちろん、転勤族ならぬ私にとってもそうですが)。
  

Posted by ophiuchi at 11:31Comments(1)TrackBack(0)Connoisseurs Club